Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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“バルナ文明”
「美しき獅子の魂」アクシニア・D・ジュロヴァ(池田大作全集第109巻)
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池田
ブルガリアでは、古代から現代にいたるまで、キリスト教の理念を反映して、黄金は完全無欠、絶対的善の表象となってきたということですね。
仏教においても『法華経』では、究極の理想は、すべてを包含し活用していく円満さをそなえていると説きます。すでに第一章で述べたように、天台は「十界互具」の法理として展開しました。そして、その豊かな内実を縁にふれてさまざまに開き表し、現実を豊かにいろどっていくと説きます。みがかれた金は、黄金の輝きを放ちながらも、光の当たり具合で虹色の豊かさを見せます。それと同じです。
ジュロヴァ
先生は、仏教において黄金が、人間の内面的価値を象徴することをくわしく語ってくださいました。私たちブルガリアの伝統にも同じ考え方がありました。しかし現在では、黄金は、物質的富のシンボルとなっています。
池田
現代日本においても黄金は、ほとんど物質的富のみのシンボルになっている点は同じです。
しかし“永遠なるもの”に目を向け、“内なる黄金”をみがき、“真金の人”をめざすところにこそ、真の“黄金時代”が築かれるのではないでしょうか。
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