14最後に、勇気の言葉を捧げたい。 イギリスの首相チャーチルは、ヒトラーと戦う国民に、こう訴えた。 「忘れないでいただきたい。われらは、断じて戦いをやめず、倦むことを知らず、断じて屈服せぬことを」 「新たなる暗黒時代の危険から、全世界を救う戦いを誓ったことを忘れないでいただきたい」(The Collected Works of Sir Winston Churchill, vol. 19, published by the Library of Imperial History, London) 勝利するまで、戦いをやめるな。疲れても、あきらめるな。屈するな。断じて誓いを忘れるな!――これがチャーチルの正義の執念であった。 これが、学会精神である。この決心で、広宣流布という偉大なる使命の闘争に生きぬきたい。 詩人ユゴーは、民衆を守るために呼びかけた。 「声に出して言わないことがときとしてもっとも多くの禍をもたらすのです」(「言行録」稲垣直樹訳、『ヴィクトル・ユゴー文学館』9所収、潮出版社) 沈黙は敗北である。悪に対して、おとなしいのは、悪である。正義を叫びぬくことだ。 先ほど、音楽隊の創価グロリア吹奏楽団が「天国と地獄」(オッフェンバック作曲)を見事に演奏してくださった。 お礼に、トルストイの言葉を紹介して、スピーチを終わりたい。 「なんじの中に、しかりなんじの中にのみ、天国のあらゆる喜悦も、地獄のあらゆる苦悩も存在する」(『人生の道』原久一郎訳、岩波文庫) きょうは、遠くから、本当に、ご苦労さま! ありがとう! (東京牧口記念会館)