Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第九回本部幹部会 「青年の成長」が「人類の希望の拡大」

2001.9.5 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

前後
13  「いよいよ、これから」の大いなる気概で
 ともあれ、日蓮大聖人の仏法は、千年、二千年という単位を超えて、「末法万年尽未来際」という宇宙的な次元のスケールに立っている。
 生命は、大宇宙とともに永劫に続く。無始無終である。この「永遠の生命」「三世の生命観」を完璧に説き明かしたのが、仏法なのである。
 有名な「報恩抄」には、「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもなが流布るべし」と。
 さらに「御義口伝」には、「今日蓮が唱うる所の南無妙法蓮華経は末法一万年の衆生まで成仏せしむるなり」と仰せである。
 末法万年の広宣流布から見るならば、私どもの戦いは「いよいよ、これから」である。この大いなる気概で、創価学会は前進したい。永遠に「青年の心」で、生きて生きて生きぬきましょう!(拍手)
14  最後に、勇気の言葉を捧げたい。
 イギリスの首相チャーチルは、ヒトラーと戦う国民に、こう訴えた。
 「忘れないでいただきたい。われらは、断じて戦いをやめず、倦むことを知らず、断じて屈服せぬことを」
 「新たなる暗黒時代の危険から、全世界を救う戦いを誓ったことを忘れないでいただきたい」(The Collected Works of Sir Winston Churchill, vol. 19, published by the Library of Imperial History, London)
 勝利するまで、戦いをやめるな。疲れても、あきらめるな。屈するな。断じて誓いを忘れるな!――これがチャーチルの正義の執念であった。
 これが、学会精神である。この決心で、広宣流布という偉大なる使命の闘争に生きぬきたい。
 詩人ユゴーは、民衆を守るために呼びかけた。
 「声に出して言わないことがときとしてもっとも多くの禍をもたらすのです」(「言行録」稲垣直樹訳、『ヴィクトル・ユゴー文学館』9所収、潮出版社)
 沈黙は敗北である。悪に対して、おとなしいのは、悪である。正義を叫びぬくことだ。
 先ほど、音楽隊の創価グロリア吹奏楽団が「天国と地獄」(オッフェンバック作曲)を見事に演奏してくださった。
 お礼に、トルストイの言葉を紹介して、スピーチを終わりたい。
 「なんじの中に、しかりなんじの中にのみ、天国のあらゆる喜悦も、地獄のあらゆる苦悩も存在する」(『人生の道』原久一郎訳、岩波文庫)
 きょうは、遠くから、本当に、ご苦労さま! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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