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日蓮大聖人・池田大作

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第八回関西総会 一生成仏へ生命錬磨の勤行

1986.11.12 「広布と人生を語る」第10巻

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32  大聖人の仏法は一生成仏の大法である。「法華経の信心を・とをし給へ・火をきるに・やすみぬれば火をえず」と仰せのように、火うち石で火をつけようとしても、途中でやめてしまえば火はつかない。ゆえに生涯にわたる地道な信心の持続こそ肝要なのである。無理をして、信心の炎をかえって消すようなことがあってはけっしてならない。
 この意味において幹部は、一人ひとりの状況をよく聞き、理解しながら、勤行のあり方、活動のすすめ方など、ケース・バイ・ケースできめ細かにアドバイスしていくことが大切である。
 戸田先生は、次のように指導されている。
 「信仰即生活であることを指導して幸福へと導くのであって、指導者は、一日も早く会員一同が幸福であらんことを願うべきである」と。
 人々をして幸福へと導いていくのが私どもの使命である。幸福への根本の修行は御本尊への勤行・唱題である。その実践が正しくすがすがしく持続できるよう、あたたかく励まし、指導していくのが、幹部の役目なのである。その目的を忘れて枝葉にとらわれ、会員に重荷に感じさせたり、圧迫感をいだかせろようなことがあってはならない。むしろ、気持ちよく納得して信心できるよう配慮し、指導してほしい。
 また、戸田先生は次のようにも述べられている。
 「人生は険難であり、その行路は多難である。なかなか普通の生命力では押し切ってはいけない。ゆえに、大指導者として、偉大なる御本尊の功徳を受けさせ、強き生命力を得させるように指導するのである」
 どうかこの指導のように、広々とした心で後輩、同志に対し、安心と納得と大確信を与えていける指導者になっていただきたい。本日の話から、何らかの示唆をくみとっていただければ幸いである。

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