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日蓮大聖人・池田大作

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京都広布30周年記念勤行会 民衆こそ”大知識の人”

1986.6.15 「広布と人生を語る」第9巻

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17  「朝の来ない夜はない」を銘記
 未来を担いゆく若きリーダーに申し上げておきたいことは、吉川氏がいうように「朝の来ない夜はない」ということである。
 これは、頼朝が旗揚げをして一度敗れたときの模様を描いた一節である。
 「『――何しろ放けた』
 顧朝は、自分へむかっていいきかせる。(中略)
 『こういう目に遭ったのもよいことだったと、後にはいえるかもしれぬ。落命しては、おしまいだが、一命だけは、とりとめた。みろ、わしはまだ生きている』(中略)
 敗軍、破滅。当然あらゆるものは失った。けれどなお、この生命、三十四歳の若い五体。まだ、それがあると気づいたとき、惨たる不運のすべてが、ほのぼのとした、よろこびに変わっていたのだ」と。
 私も、この精神で、これまで進んできた。とくに若いリーダーの方々は、長い人生にあってさまざまなことがあるにちがいない。人生に挫折することも、また、大切な勝負に負けるなど、苦悩の波浪にあうこともあるだろう。しかし、どのような状況におかれたとしても「朝の来ない夜はない」との決意を心に刻んで、勇気をもって生きぬいていただきたい。
 最後に、京都広布三十五周年、そして四十周年の福徳が、皆さま方の生命と生活のうえに朝日のごとく輝きゆくことを心から祈りたい。本日お会いできなかった京都の各地域の方々に、よろしくお伝えいただきたい。

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