Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ヨーロッパ広布20周年記念総会 「行学の二道」を深く

1981.6.7 「広布と人生を語る」第2巻

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18  「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」――どこまでも日蓮大聖人の仏法は、実践行動であるとの御文である。
 「力あらば」とは、もし力があるならばという意味ではない。御書に「随力演説」「随力弘通」と説かれているごとく、その人その人に力用にしたがいながらも、その社会で自己の総力を発揮しつつ、南無妙法蓮華経の大法を説くべきであるという実践軌道をお示しくださった御文である。
 法華経に「五十展転の随喜の功徳」が説かれている。
 仏の滅後に、法華経を聞いて、随喜して他人に語り伝える。このようにして、五十番目に法華経を聞き随喜した人の功徳がいかに広大であるかを説いているのである。
 法華経の説かんとするところは、最後に法を聞くという自行のみの人の大功徳をいて、最初に折伏した人、自行と化他行をともに実践した人の功徳がいかに広大無辺であるかを示すにある。
 大学の教授であれ、無名の一庶民であれ、また、法を説くことが苦手であれ、姿、形がどうであれ、大法を護持せる光り輝く”如来の使い“としての信心の歓喜があるならば、そして人々の幸せを願ってやまない真心があるならば、立派に折伏はできるものである。
 大御本尊に祈り随従し、欧州の方々の幸福と、安泰と、平和と、繁栄と、満ちたる人生の確立のために、一歩また一歩と、万年の未来へ、楽しくも朗らかな、勇気あるスクラムを組んでの前進を、くれぐれもお願いしたい。

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