Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

「小・中学生文化新聞」新春メッセージ 強い心で未来の大樹に

1978.1.1 「広布第二章の指針」第12巻

前後
2  このユゴーの生き方に、少年時代の”ペンで立つぞ”との気概の、執念にも似た持続の姿をみるのです。
 豊かな才能の芽も、それを伸ばさずにおくものか、という負けじ魂がなければ、やがて枯れ果ててしまうでしょう。
 どうか皆さん方は、未来へ雄飛するにあたって、成長への気概、決意だけはだれにも負けない、という人であってほしいのです。この信念が弱ければ、なにかあればすぐ自分を卑下し、勉強に対する意欲を失い、責任を他に求めるような女々しい生き方となってしまうでしょう。それは敗者の姿といってよい。
 逆に、その一念が巌のごとく頑健であれば、たとえ不幸な環境にあってもそれを発条とし、絶えざる向上の人生を歩んでいくことができるでしょう。これ勝者の姿であります。
 そのためには勇気がなくてはならない。自分に負けない強い心をもつことが必要である。なにがあってもくじけない、いじけない、倒れても、また立ち上がる根性が大事です。この人こそ、まことの師子の子です。
 自分のため、人々のため、社会のため、平和のために、生涯、邪悪と戦い、正義を守りぬく勇気あるところ、才能は社会のあらゆる分野で、かぎりなく枝を繁らせていくことは間違いない。中学・高校へ進学し、大学へ進み、社会人となるにつれて、師子の子としての気概をいよいよたくましくし、二十一世紀の見事な大樹と育ちゆかれんことを願わずにはおれません。
 時代は皆さん方の成長を待っています。私の唯一の楽しみも、そこにあります。本年もまた、創価の若き苗木に栄光あれと祈りつつ、新年に贈る言葉といたします。

1
2