Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第218回12月度本部幹部会 21世紀の大海へ大河の流れ

1977.12.15 「広布第二章の指針」第11巻

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1  現在、広布の流れは、渓流から大河の時代へと入っている。
 大河というものは、たとえ、さまざまなものが投げ込まれ、また、少々、汚染されたとしても、それらのものをすべて押し流し、浄化しながら大海へと注ぎ込んでいく。だれが棹さしても、けっして流れが反対になることはない。これは自然の力、道理といえる。
 このようにわれらは、一切のものを包容しながら、二十一世紀という広布大海の時代に向かって、悠々たる大河の流れを形成していることを知るべきである。日蓮大聖人の時代でも、ご入滅後、日興上人を除き五老僧が退転している。また、ご在世当時であっても、さまざまな誹謗、中傷があり、三位房をはじめ何人もの弟子が退転し、大聖人に敵対するなど、障魔の嵐が吹きあれた。
 仏の勢力に対し魔の働きがあるのは、仏法の法理に照らして必然であり「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る」と、天台の言葉にもあるように、魔の力が強ければ強いほど、それは仏界の生命が拡大されている証拠であるともいえる。
 したがって、いかなる障魔にも臆することなく、御本尊根本の勇気ある信心を貫き通すことができれば、一生成仏は間違いないし、子々孫々へと、その福徳はつながっていく。そのためにも、いかなることにも紛動されることなく、強盛な信心を貫き、最終的に日蓮大聖人の称賛をうける一人ひとりになってもらいたい。
2  われわれは現代の熱原の三烈士でありたい。あっという間に過ぎ去ってしまう一生であるがゆえに、純粋な信仰を堅持し、一つは広宣流布、そしてもう一つ、個人においては一生成仏、人間革命――この二つの道を、勇気をもって歩んでいきたいものである。
 その結果として、今度は、信心即生活の法理から、見事な実証を生命、生活、職場のうえで示しきっていく。この方程式が、私どもの信仰の奥義なのである。
 勇気凛々と唱題に唱題を重ねながら、地涌の菩薩である法友の方々を心から大切にし、守ってもらいたい。地涌の菩薩を守り、激励していくことが、すべて自身の、そして子孫末代にわたる功徳となっていくことは間違いない。
 そのためにも、広宣流布の労をいとってはならない。権威主義や横着になることなく、広宣流布と一生成仏のための信心においては、真剣であるようお願いしたい。
 そして、どのような時勢になろうとも、大河が大海となるまで、愉快にして若々しい生命で、希望をみずからが生み出しながら、御本尊とごいっしょに、同志とともに、創価学会とともに、来年もまた苦楽の一年をともどもに過ごしていきたいものである。(要旨)

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