Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第37回本部総会 永遠に民衆の力で平和をリード

1974.11.17 「池田大作講演集」第7巻

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23  自らが慈悲の体現者たれ
 地涌の菩薩とは、ひとことでいえば、社会のなかにあって大慈悲の行動を起こしていく人間像をいうのであります。その慈悲のしぶきをわき立たせていく根源力を、南無妙法蓮華経という大生命に求めたのが、日蓮大聖人の仏法であります。
 御義口伝にいわく「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る念は大慈悲の念なり」と。またいわく「涅槃経に云く「一切衆生の異の苦を受くるはことごとく是れ如来一人の苦」と云云、日蓮が云く一切衆生の異の苦を受くるはことごとく是れ日蓮一人の苦なるべし」と。
 これらの御文を思うにつけ、恩師戸田城聖前会長が青年へ指針を示された言葉が思い出される。「衆生を愛さなくてはならぬ戦いである。しかるに、青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人を愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境地を会得する、人間革命の戦いである」と。
 この無慈悲と、私利私欲の邪智におおわれた社会にあって、慈悲の光を投げかけるためには、まず私どもが慈悲の体現者へと人間革命していかなければならない。
 それは民衆とともに歩む不断の自己変革であり、永久革命、永続革命であると、私は申し上げたいのであります。(大拍手)
 終わりに、
  天高く 君の翼に 光ませ
    広布の虹に たどりつくまで
 と詠ませていただき、ともに皆さまの栄光の人生と、幸せに満ちあふれた一家和楽の生活を心からお祈り申し上げて、私の話を終わります。(大拍手)

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