Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回栃木県幹部総会 色心不ニの哲理こそ最極の実践道

1973.11.6 「池田大作講演集」第6巻

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5  忍耐強く堅実に前進
 「御義口伝に云く本化弘通の妙法蓮華経の大忍辱の力を以て弘通するを娑婆と云うなり、忍辱は寂光土なり此の忍辱の心を釈迦牟尼仏と云えり娑婆とは堪忍世界と云うなり云云」と。
 先覚者の道は、いずれの時代であっても、批判というものはつきものであります。新しい時代の思潮には、必ず人々の反発と誤解があります。しかし、わが学会っ子は、広くあたたかい大きな忍耐力、忍辱の力を養って、がんばっていかなければならない。
 広宣流布という大作業は、急務ではありますけれども、決してあせって暴走する必要はない。無理を重ねて自滅のコースへのめり込んでしまっては絶対になりません。
 仲の良い、団結の力で、風が吹いても雪が降っても、ただ、堅実に前に進むことであります。誠実なる思いやり、深い対話を武器として、前へ進むことであります。指導といい、啓蒙といっても、道理からはずれては対話にはならない。
 よく世間では「愛さないかぎり、信じないかぎり、人の心は測り難い」といわれております。私どもは、こうした常識的な礼儀作法も豊かに身につけて、人間らしく立派な社会人として、朗らかに、しぶとく、決して背伸びせず、進んでいくことであります。壮年も、婦人も、青年男子も、女子も、それぞれの、その人の特質のままに振る舞いつつ、成長していってください。
 万事、唱題中心で「なにかあったら題目」という心意気で取り組んでいくことであります。題目にかなうものは、この世でなにもないのであります。
 とにかく、これからは、不景気になってインフレも高じてくると予想されます。したがって、生活を完璧に、そして仕事も立派に実証を示していけるように心がけて、よいお正月を迎えていただきたいことを、切望いたします。(拍手)
 最後に、きょう、お集まりの幹部の皆さんから、全県下の方々に「健康で、憂い少なく、明るい豊かな日々を送ってください」と、くれぐれもよろしくお伝えくださるようお願いいたします。私はなかなかお目にかかれませんもので、皆さん方に、せめて題目だけは真剣に送っております。なお、寒いなか、設営その他運営にあたってくださった諸兄に心から感謝申し上げ、私の話といたします。(大拍手)

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