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日蓮大聖人・池田大作

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千葉県幹部会 ”陰徳陽報”を確信し愛郷の人に

1973.3.7 「池田大作講演集」第5巻

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4  郷土に誇りをもち連帯を拡大
 理想の手前には必ず障害が立ちはだかっているものでありますし、また、そのように一念を決めなくてはいけない。人生、社会はすべて理想、それから障害、それから現実という三つが重なった構造になっている。それが人生であり、社会であります。この障害をたたき壊して進むか、飛び越えていくか、迂回して目標へ行き着くか、それは人により、場合により一律ではないでありましょう。
 しかし、一念発起の信心のまえには、障害は障害でなくなってくるということであります。どうか、おおいに理想を生き、その実現をめざして、公私ともに自分から生きがいをつくって進んでいっていただきたい、と申し上げたいのであります。
 皆さん方は千葉というこの仏法深縁の地で広宣流布に励んでおられる。しかし深縁といっても、法華の血脈を失い、信心の血脈を失ったならば、もはや深縁とはいえない。あくまでも血脈あっての深縁であります。
 では、その血脈とは何か。御書に「久遠実成の釈尊と皆成仏道の法華経と我等衆生との三つ全く差別無しと解りて妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」とございます。
 ここでいう「九遠実成の釈尊」とは申すまでもなく宗祖日蓮大聖人の御事で、「皆成仏道の法華経」とは総じては日蓮正宗の御本尊、別しては本門戒壇の大御本尊であります。そして、御本尊を無二と信じて唱題に励むろところにだけ、すなわち現実に広宣流布に向かっている人の胸中にのみ、もう一歩せんじつめれば、学会活動をしている人にのみ、法華の血脈が存在していると拝する以外ないのであります。
 この五体に血脈が通った人々だけが、真実の広宣流布の同志であり、そうした人がいてこそ広宣流布の大願もかなうわけであります。ゆえに、御本尊もその血脈の人を大切にするでありましょうし、この法華の血脈の同志のみが、大聖人からの血脈があるということに誇りをもっていただきたい。どうか、血脈の豊かな人間連帯の輪を着実に広げて、郷土の建設を堂々と進めていこうではありませんか。(大拍手)
 中央と違って、地域というものはとかく地味な存在で、なにについても地味な努力の集積が必要になります。しかし陰徳陽報の法理からしても、集積していったこの陰徳が、将来の陽報の爛漫たる成果を約束しているということを、確信していただきたいのであります。
 千葉の人たちの唱題の声はどこよりも力強い、さすがに旭日森で立教開宗された日蓮大聖人の力強さが伝わっている、といわれる皆さん方に成長していただきたい。皆さん方の健康とご一家の繁栄を心からお祈り申し上げ、本日の話とさせていただきます。(大拍手)

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