Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

学生部・男子部夏季講習会 宗教は人間広場のオアシス

1972.7.31 「池田大作講演集」第4巻

前後
5  広宣流布へ堅忍不抜の精神
 チャーチルを例にとれば、学生時代はむしろ勉強が苦手で、劣等生であったといわれている。しかし、その堅忍不抜にして、どのようなことがあっても進むという勇敢なる闘魂、不退の正義感に支えられて、第二次大戦では、陥落寸前の祖国イギリスを、英国国民とともに死守したといわれているのであります。
 また、パリの凱旋門を民衆の歓呼をうけて行進したドゴールは、第二次大戦で一時、ロンドンに逃げていた、その過程では、さまざまな試練と挫折が連続していたといえましょう。しかし、ドゴールの信念はいかなる厳しいときも決してゆるまず、フランスは自分を待っているとひそかに確信していた。そして、自己の描く構想の実現へ時代の動向をみつつ、あるときは止まり、あるときは進み、一歩一歩、着実に推し進めていったというのであります。
 このように人生とは、大なり小なり、ある意味では挫折、浮沈の反復であるかもしれない。だが、諸君たちは妙法という普遍的な人生の指標をもっている。広宣流布への勇敢にして堅忍不抜の精神と、強固な信仰があるならば、一念三千の理法で、最後には必ず勝利の凱歌をあげ、自らが充実した笑みを浮かべることができるということを、私は強く訴えたい。
 どうか、いまはいかなる境遇にあったとしても、諸君は人間最後の勝利と栄光の旗を、必ず振るということを確信して、日々の現実に挑戦していっていただきたいことをお願いし、私の話を終わります。(大拍手)

1
5