Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第3回中等部総会・第2回少年部合同総会… 人格の骨組みつくる少年期の信仰

1972.8.8 「池田大作講演集」第4巻

前後
6  青少年の成長は希望の太陽
 最後に、日蓮大聖人の御書に出てくる白馬と白鳥の物語について、お話をしてみたい。
 昔、インド輪陀王という大王がいた。この大王は白馬のいななきを聞くと生命力がしぜんと豊かになり、身も心も力がみなぎってくるので、大王は白馬をたくわえ集めていた。ところで、この白馬は白鳥をみるといななくという不思議な馬であった。そこで大王は多くの白鳥を飼っていた。このようにして輪陀王の国には白鳥が遊びたわむれ、それを見て白馬が高くいななき、大王はますます力に満ち知恵があふれていった。そのため国も栄え、他の国々の人たちも輪陀王を尊敬し従っていった――という物語であります。
 日蓮大聖人は、この白鳥を大御本尊、白馬のいななきを南無妙法蓮華経の力にたとえられております。題目の力は自分個人を人間革命していくのみならず、社会をも大きく転換できるほど偉大であるというのが、この物語の意味であります。
 それはそれとして、私はここで、たとえば白馬を私たちお父さん、白鳥を皆さん方になぞらえて考えてみたい。ちょうど、白馬が白鳥の姿を見て高くいななくように、私たち大人は皆さん方が元気であるならば勇気凛々、ますます力が湧いてくるのをおぼえるのであります。皆さん方こそ、私たちの最大の生きがいであり、希望の太陽であります。皆さん方があってこその私たちである。皆さん方が大空高く舞い上がっていくならば、それだけ私たちにも力が満ちてまいります。どうか、この私たち大人の気持ちを知っていただいて、すこやかに成長し、天空高く鳳凰となって舞いゆかれんことを切望し、私の話とさせていただたきます。(大拍手)

1
6