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日蓮大聖人・池田大作

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山口大会・島根大会・広島商科大会・下関… 王仏冥合は歴史的必然

1969.3.8 「池田大作講演集」第1巻

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6  人類救う第三の思想
 結論していうならば、正法をした指導者は、いずれも人間性を根幹とした政治を具現しているのに対し、キリスト教や共産主義の場合は、それができない。結局、長い目で見るならば、世界平和を実現し、社会を繁栄させ、個人を救うのは、第三の思想、大聖人の三大秘法の哲理以外にないのです。
 特に現代は、釈迦在世、正法・像法時代の、貴族など上層階級を中心とした王仏冥合実現とは根本的に異なり、主権在民である故に、真の王仏冥合実現が可能なのです。その歴史的必然性を説く仏法史観が新しく興隆し、完全に定着する時代であることを知ってほしい。
 学会に対する批判は、感情的なものが非常に多い。批判のための批判ならだれでもできることだ。″アンチ学会"の評論家らの批判をした場合、いずれもその内容が非常に浅薄であることは諸君が知悉している通りである。
 批判というものは、なにごとにせよその本質を見きわめたうえでなされなければならないことはいうまでもない。そして真の批判には、必ずその裏づけとなる理念と哲学がなくてはならないし、それを生活のうえに実証する力が必要なのです。理念・哲学のない感情的な批判は″信なき言論、煙のごとし″で、ナンセンスである。
 こういう厳しい目で、全ての思想・哲学に分析を加えるならば、この正法を除いて、生活に直結した偉大な思想・哲学は、どこにもないといっても過言ではない。諸君は今、その偉大な哲学を信奉しているのです。これから十年、二十年、三十年と戦い、総仕上げしていく私どもの使命と責任は、想像を絶するものがある。その意味で諸君の信念の裏づけとしておきたいために、きようは仏法史観の一端を述べさせていただきました。

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