Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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在京・男子部班長記念撮影 毅然たる信心貫け

1968.2.9 「池田大作講演集」第1巻

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6  指導者は自信、真剣さ、責任感をもて
 また「私本太平記」のなかに「物をあいまいにいい、にごさぬ態度こそ大勢の心理を引きつけていくうえには、最も大事な指揮者の秘訣である」という一節がある。「物をあいまいにいい、にごさぬ態度」とは、私どもの立ち場でいえば、毅然たる信心です。テクニックではない。ごまかしの方便や要領でもない。なににおいても、自分にそれだけの自信、真剣さ、責任感というものがあった場合には、あいまいに物を濁していくような態度はありえない。わからぬものはわからない、知らぬものは知らないといっても、決して恥ではない。
 ところが今の世の中は政界にしても、財界にしても、全部あいまいで濁っていて裏表がある。だから、社会は少しもよくならない。青年も伸びないし、かえって、そうした空気にそまって、ずるく、小才子になってしまう。しかし学会の世界は、人材育成の厳しい清らかな社会である故に、物事、道理は折目正しく守り、いつでもはっきりさせ、毅然といいきっております。そのために、多少の反発もあるけれども学会は強い。
 「大勢の心理」とは、人々の心の機微です。毅然としていく指導者には人々も安心してついてくる。それが指導者としての秘訣だというのです。
 指導者があいまいな態度であり、裏表があった場合には、言々句々もあいまいになり、濁ってしまう。
 堂々と正義の論戦を展開し、キチッとなにごともいいきっていける青年らしい、男らしい態度――これが指導者として大事なのです。
 したがって、諸君が毅然としていけば、班員も地区の人達も、しぜんに依存してきます。逆に諸君が、なにをいっているのかわからないというあいまいな態度であれば、人の心は離れていきます。どうか、潔く、汝自身のために、人間革命をしていってください。
 諸君は広宣流布、学会、また職場等々、自分自身のひのき舞台においては、確信をもち青年らしく毅然とした指導者として活躍していってほしい。そして皆が納得し、安心してついてくるような信心に立ち、教学の研鑽に励み、あらゆる努力をしていっていただきたい。
 体を大事にして、御本尊をだきしめ、長い人生を一歩一歩、自分自身に打ち勝って、職場でも、優秀な人材として、一生の栄光の歴史を築き上げていってください。(拍手)

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