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日蓮大聖人・池田大作

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第1回高等部総会 広布への決意で豊かな独創性を

1968.8.8 「池田大作講演集」第1巻

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6  第五に『まず一か国の外国語に習熟すること』
 檀越某御返事には「みやづか仕官いを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背いはいせず」とは此れなり」とあります。
 また、曾谷入道等許御書には「此の大法を弘通せしむるの法には必ず一代の聖教を安置し八宗の章疏しょうじょを習学すべし」と。
 更に、有名な顕仏未来記には「月は西より出でて東を照し日は東より出でて西を照す仏法も又以て是くの如し正像には西より東に向い末法には東より西に往く(中略)」と。
 学生にとって「御みやづかい」とは勉学のことであります。また「八宗の章疏を習学すべし」とは、化儀の広宣流布にあたって、あらゆる学問を身につけ、その学問を駆使して、万人を納得させていく大きい指導力がなくてはならないとの仰せなのであります。
 まして、我々の究極の目標は、世界の広宣流布であります。その大理想達成のため、また、世界民族主義という理念のうえからいっても、外国語に習熟することは、新しい時代の新しい指導者として、必須の条件といっても過言ではない、こう訴えたいのであります。
 その第一段階として、高等部員全員が、英語でもよし、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語でもよし、まずなにか一か国語を、習熟することを目指していただきたい。このことを私は提案したいと思いますが、いかがでしょうか。(大拍手)
 なお、誤解を防ぐ意味で一つ付言しておきますが、全員が通訳になるわけではないのですから、ただ、読み、書き、話すことが、平均して日常の役に立ちうる程度にまではなっていただきたい。
 諸君の活躍する舞台は、やがて世界的な規模のものになっていくでしょう。近年、交通機関やマスコミの発達で、地球は一年ごとに狭くなってきている。これに対し、生きた語学を身につけなければ、せっかく広い舞台で乱舞できるものを、自ら権利を放棄して、その舞台を狭いものにしてしまうようなものであります。
 以上、五つの指針は、学生として、生活実践の場にあてはめればよいのであり、要約するならば、学問、信心、スポーツということになると思います。
 ともあれ、我が高等部は、創価学会の実質的な後継者であります。諸君が成長することが、私の最大の喜びであり、希望であり、幸せであります。諸君へのバトンタッチのために、私は今までも苦難の道を開拓してきました。これからも、更に勇敢に開拓していくでありましょう。願わくは諸君が広宣流布の総仕上げを成し、学会の後継者として立派に活躍されんことを、心からお願いしたいのであります。
 高等部の未来が、栄冠に輝き渡っていくことを祈りつつ、私の話を終わります。(大拍手)

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