Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第31回本部幹部会 若き世代で新しい舞台開こう

1968.5.3 「池田大作講演集」第1巻

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22  大悪は大善の瑞相
 減劫御書にいわく「大悪は大善の来るべき瑞相なり、一閻浮提うちみだすならば閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」と。
 今日、大悪とはまさしく全人類を滅亡に追いやる核兵器の出現であります。これこそ、大悪のなかの大悪といわねばならない。「閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」とは、日蓮大聖人の世界広布への偉大な予言であり、絶対の確信であります。大聖人ご在世当時は、交通も不便であり、また物情騒然たる時代であり、人々の心も、固陋であり、殺伐たる状態であった。日本一国のことを考える人はおろか、少しでも人のために尽くすような人、そしてまた指導者も皆無であった。
 この時代に、日本の安泰のみならず、かくも雄大なスケールで、全世界の安泰と平和を訴え、予言された御本仏日蓮大聖人の大境涯は、ただただ驚嘆する以外にない。しかも、その世界広宣流布の偉大な予言は、いまや時代の鏡となり、潮となって、時とともに燦然たる光彩を放っているではありませんか。(拍手)
 総本山第二十六世、中興の祖・日寛上人は「立正安国論」をはじめとする三度の国諫について、大聖人のご予言がことごとく的中したことに対し、「暫時筆を閣いて紅涙自紙を点ず」と感涙されております。
 今、妙法流布に生きる私どもの胸にも、日蓮大聖人の大慈大悲、大確信の念々が、ひしひしと伝わってくる。しかもこの偉大な予言を実証する私どもの使命と福運を思うときに、まさに紅涙したたる思いを禁じえないのであります。
 今、新世紀への水門は開かれつつあります。その主体、そしてその本流こそ、私どもである。これが創価学会員の宿命であり、今世の唯一の使命なりと決意していただきたい。すなわち私どもの強き一念が、個人を変え、社会を変え、更に世界までも見事に変えていくことを強く自覚して、再び苦難の道を、先駆の道を、雄々しく、私とともに、前進していただきたいことをお願いしてやまないものであります。最後に皆さま方のご健康とご一家のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。(拍手)

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