Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全員が指導者に 第4回教育部総会

1965.7.30 「会長講演集」第13巻

前後
1  本日は、たいへんおめでとうございました。(拍手)
 最初にご報告申し上げたいことは、創価大学ならびに、付属の創価高等学校の設立についてであります。
 十一月ごろに設立委員会を発足させる予定になっておりますが、ここにおいて、二十年先、五十年先の日本の指導者、世界の平和を築いていく指導者を育ててまいります。と同時に、牧口初代会長の創価教育学説を、この社会で実践しきっていく教育をしたい。したがって、そのための完ぺきなる教育陣営、教育設備をつくりあげたいと思っております。
 当面の問題としては、正本堂の建立がありますので、それが終わってからか、または高等学校だけを、それ以前につくるか、この点、設立委員会でよく検討してまいります。いずれにせよ、私も一生懸命働いて、全魂を打ち込んで、皆さん方に一銭も負担をかけないでつくってまいりますから、安心してください。(拍手)
 次に申し上げたいことは、昨年の教育部全国大会のときには、原島前理事長が、元気な姿で出席しておりました。残念なことに、広布途上で、昨年の十二月、逝去なされた。私もひじょうに残念でありましたし、皆さん方も、どんなにか落胆なさったかと思っております。しかし、いまご一家は、ひじょうにしあわせであると聞いております。
 これが妙法の功徳です。生活もなにも不自由しておりません。生前以上の豊かな生活であります。ともに、二男は、もう理事室になり、父の跡を継いで、学会の厳然たる中核になっております。
 いま私が、なぜこういうことを申し上げるかというと、それは初代会長の牧口先生も教育者であり、初代の公明党委員長も、いまの委員長も教育者であります。不思議な因縁です。
 どうか皆さん方が御本尊を正しいと思うなら、創価学会の理想が正しいと確信するならば、きょう集まった全国の教育部員三千人の方々は、全員もれなく大幹部になっていただきたいのであります。
 これは、私がきょう皆さん方にお願いするただ一つの願いであります。あとはなにもございません。
2  教育といえば、牧口先生は、大東亜戦争中、罰論を中心に戦われました。それに対して、戸田先生は、どちらかといえば、功徳論を表に戦われました。
 日蓮大聖人様は「悩乱する者は頭破七分、供養する者あれば福十号に過ぐ」とおおせであります。すなわち、信心をまじめにする人は福運を須弥山の高さほど積んでいけるし、反対に誹謗する者は頭破七分となる。その因果の理法だけは厳然たるものであります。
 したがって、私どもは、大宇宙の大法則である妙法蓮華経の当体であるとの確信をもって、厳然たる折伏をしてまいりたいと思いますけれども、いかがでしょうか。(拍手)
 どうか自分自身のために、元気になって題目をあげきっていただきたい。十万遍や二十万遍などとケチなことはいわないで、勇敢に、男らしく、求道者らしく、百万遍、二百万遍、三百万遍と、大御本尊様と取り組んで、どういう現証が出るか、どのように自分が革命されるかということを、りっぱに証明していただきたい。
 また勇敢に、元気いっぱいに大聖人様のおおせどおりに、この一年間、折伏をしぬいてごらんなさい。どれほど自分が変わるか、実践していただきたい。学会活動に勇んで自分から実践していただきたい。研究してもらいたい。体験してもらいたい。
 また御書に取っ組んで、どれほど大聖人の哲学が深いか、ぜんぶそれを網羅してみよう、自分のものにしてみよう、だれよりも自分が知ってみよう、こういう決心で研究にぶつかっていただきたいのです。あいまいな態度で信心していれば、中途半端な人間革命しかできません。学会の中枢は、皆さん方教育部の先輩でほとんど占めております。それを見習って、いな、それを乗り越えて新しい創価学会の、新しい王仏冥合の、新しい公明党の力強い先駆者になっていただきたいことを、心から念願いたしまして、私の激励とさせていただきます。ご苦労さまでした。(拍手)

1
1