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日蓮大聖人・池田大作

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広布の戦いは人間革命の直通 東京第二本部地区部長会

1965.4.19 「会長講演集」第13巻

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4  大聖人様ご出現の時は、法相宗、律宗、真言宗、そして当時において新興宗教といわれた念仏、禅宗など、いっさいの宗教が流布されたあとに、大聖人様の大破折が始まったのです。これは皆さん方がご存知のとおりです。
 創価学会の出現も、あらゆるいっさいの新興宗教が流布しきったあとに、大折伏の行進がなされました。いままでの既成宗教は、大聖人様が七百年前すでに根底的に打ち破っています。ゆえに殻のようなものです。
 また、いまの新興宗教も、創価学会の大破折によって、根底的にはいっさい破折しきってあります。あとは滅んでいくだけです。やれ全日宗だ、やれ新宗連だなどという連中は、自分の宗派に、なんの力もないゆえに、おたがいに団結しているようなかっこうをして、創価学会を批判している。
 だが、批判し、学会に食ってかかればかかるほど、生命力は落ち、罰の現証は明確になり、その分だけ創価学会は力をまし、伸びていくことは間違いない。大聖人様も「悪は多けれども一善にかつ事なし」と断言していらっしゃる。
 自分の宗教に確信があるならば、他の宗教と妥協すること自体、おかしいではないか。自分の宗教が純粋であると自覚するならば、他の宗教といっしょになるなど、ミソもクソもいっしょにするようなものだ。こんな不合理なことはない。
 経文に照らし、哲学のうえに照らし、現証のうえに照らして、末法万年尽未来際の衆生を救うのは、日蓮正宗創価学会、即、私どもしかいないということを、さらに確信して前進してまいろうではありませんか。(拍手)
 同じくいま北条理事長から話がありましたとおり、政党の実態は腐敗堕落そのものであり、政治の世界の戦国時代であります。困るのは民衆です。その民衆のなかには、どうにでもなれという考え方があり、民衆自体の無気力もはなはだしい。嘆かわしい時代であります。
 私どもは王仏冥合という大理想に向かって進んでおります。個人の幸福、社会の繁栄をめざしております。事実またこれは看板だけではなくして、一日一日、実証を示している。これほど尊い仕事はない。これほど偉大なる戦いはない。心ある人がいるならば、だれでも賛同するのはあたりまえです。だが、末法濁悪といわれたとおり、あまりにも利害だけの世界であってなかなか理解する人は少ない。
 だが、どうやら時は到来しました。その証拠は公明党の出現です。
 宗教界において、いっさいの邪宗教が流布し終わった時に、日蓮大聖人の仏法が流布したと同じように、自民党、社会党、共産党、民社党などの既成政党が結成され終わった時に、公明党がいちばん最後の政党として、腐敗政治の打破をめざして結成されたのです。ですから、こんどは政治の世界に私どもの代表をおくらねばならない。じゅうぶんな活躍をしてもらわねばならない。それで大聖人様のご期待にそうわけです。
 大聖人様は私どもの師匠であり、親であり、主人です。ことわざにも“かわいい子には旅をさせよ”と。よく財界人でも、有名人の家でも、二代目、三代目のむすこや子供は惰弱になり、せっかく初代がつくった財産を売ってしまったり、なくしてしまう。
5  大聖人様は七百年前に、法体の広宣流布をなさった。化儀の広宣流布だってなされないわけがないのです。だが、化儀の広宣流布は後世の弟子に託され、それを目標にして初めて一生成仏もかなう、生きがいもある、人間革命の直道の訓練にもなるとの大慈大悲であることはわかります。ですから、私どもが選挙をやる。信念をもった、哲学をもった同志を国会に送る。そうすれば、とうぜん政界の戦国時代でありますから、たいへんなこともあります。
 しかし、大聖人様のおおせの行動です。大聖人が子供を救わないわけがない。弟子を偉くさせないわけはない。そうでなかったならば、大聖人様はおかしいことになる。そんなバカなことがあるわけはありません。そこで信心でおたかいがわからなくてはいけない。自覚しなくてはいけない。こう自覚すれば因果倶時です。同じ行動でも、目が開き、喜びに燃え、ぜんぶ自分自身の偉大なる無量の財産を築いてくれる、その指導なのだと、その実践をさせているのだと、こうわかるわけです。
 私ども幹部が、このたびの戦いにも団結して、この戦いをとおして、なんでもいいからひとつ自分のものにしていっていただきたい。このいくさをとおして、一歩自分自身が前進した、成長した、ほんとうに得をした、こういえる戦いをしようではありませんか。(拍手)
 くれぐれもおからだを大事にして、明るくのびのびと指揮をとってください。きょうお会いできなかった班長さん、また班担さん、ならびに地区員の方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。

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