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勝利の因、団結と訓練 10月度女子部幹部会

1962.10.2 「会長講演集」第8巻

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1  皆さんこんばんは。先日はまた見事なる体育大会、まことにご苦労さまでございました。
 東京大会、そして引き続いて翌日の全国大会と、皆さん方は応援に演技に、一日楽しそうに活躍しておりましたが、私はいちばんてっぺんのほうで二日間ともバカみたいに黙って見ていたわけなのです。
 最後に大幹部レースでもしようと思いましたけれども、あまりすわりきりで疲れてしまって動けないもので、駆け足ができなかった現状でありますが、昨日、一昨日と、本部職員、ならびに聖教新聞の職員一同で、秋の職員旅行に行ってまいりました。それで、きのうは、四チーム結成してまず野球大会をやったわけなのです。
 また、女子部のほうとは、理事室とバレーボールを二試合いたしました。このバレーボールのほうは、わが理事室のほうが圧勝したわけなのですが、野球のほうは私のチームはうまくないのです、第四位。いっぺんはセンターフライで、センターフライというのは、皆さんいまおなかがすいていて、てんぷらのフライと間違えてはいけませんよ、ホームランになりかかったと思ったならば、理事長がセンターにいて、それでアッと思う間に、取ったのではなくしてグローブの中に球がはいってしまった。
 楽しい野球大会でありました。それで、なんといっても野球の姿を見ながら「団結と訓練が大事だ、わがチームはそれがなかった」と、こう反省したわけなのですが、どうも秋谷君や吉田君が「会長がチームに出るのだから、なるたけ弱いものばかりのチームにしておいて、ほかのは強くしておこうではないか。こういうときに少しとっちめようではないか」と、こういう参謀室の作戦らしいのですよ。
2  それで、団結と訓練――いま、創価学会には、団結と強固なる組織があります。
 和合僧ということは、現在でいうならば、大御本尊様を根本とし、中心とした団結と組織のことをいうのであります。野球においても明らかであるごとく、最後の勝利は、攻撃と防衛のこの両面によって勝敗が決まるのです。いま、大御本尊様を根本とした私どもも、広宣流布に向かい、三類の強敵を向こうにまわして攻撃です、これは折伏です。また、三障四魔に負けないように防衛していこう。団結をし、チームワークをしっかりして、そして幸福を守っていこう。攻撃は幸福を築いていこう。こういう攻防戦によって自己の幸福も、広宣流布の達成もできるということを自覚して、まい進していこうではありませんか。
 したがって、わが部隊にあっても、わが班にあっても、同じチームワーク、団結、それからチームワーク、組織。これをいつも忘れないで、個人の防衛も、個人の幸福も、全体の防衛も勝利も、その方程式による以外ないということを忘れないで、楽しい、明るい、そして強い各部隊、各区、各班、各組をつくっていっていただきたいと切望いたします。                         
 それから、さきほどからお話がありましたごとく、教学の試験の時がまいりました。どうしても信心を強め、生涯確信ある人生を生きるためにも、その裏づけとするものは教学であります。その教学を根底として、いっさいの勉強もしていっていただきたいのであります。先日、女子部の幹部数名の方々とお話し合いをし、時事問題を数問題出しました。体育大会の終わったあとであり、すこし、頭がボーッとしていたせいもありますが、数問題出して、ぜんぜんできないのです。そうとうな指導者であってもそうなのでありますから、後輩の方々はどうかなと、こういうふうに心配するのです。
 数問題出したといっても、意地が悪いものですから、絶対に答えられないような問題を私は出したわけなのですけれども。
3  これからは、皆さんはいずれにしても全女性の指導者です。学会の女性だけの指導者ではありません。全日本女性の指導者でなくてはならないわけです。どうしても創価学会が日本の国を守り、指導し、そして日本民族の先駆を切っていく以外に日本民族の救済はありようわけがないのです。絶対にそれはありません。
 したがって信心強盛に、それ以外に幸福の源泉はありません。直道はありません。
 そして、全女性の先駆を切り、指導者の立ち場として、教学をしっかり身につけていただきたい。その教学のうえに、新聞も読み、本も読み、あらゆることを吸収して、どんな場面でも、どのほかの女性に負けない、どうかそういう実力を養いつつ、前進されんことを心から念願して、私のあいさつといたします。ご苦労さまでした。
 ではこれで失礼しますが、どうか、みんな仲良く団結して前進していっていただきたいし、それとともに、いろいろな境遇の人がおりますから、よく理解してあげ、広々とした気持ちで指導の任にあたっていただきたいと思います。広々とした気持ちの信心をして、大きく青春時代の信心修行をしていっていただきたいと思います。

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