Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

冬のごとき信心 浜松会館入仏式

1962.5.21 「会長講演集」第7巻

前後
4  今度の選挙法の改正については、わが学会出身の議員は、ぜんぶ、真っ向から反対したのです。むずかしいことは知りませんが、原島議員さんいわく「なにしろ今度改正されると、全国区で五百万円から六百万円かかってしまう。こんなことでは、うちの議員さん方は、金がなくて、やっていけないよ」と。
 こういうことが反対の理由のひとつらしいのですが、事実、いままでは、二百万円かそこらの費用であったのが、六百万円台、そのたったひとつのすがただけをみても、公明選挙などというものを実行できるわけがありません。
 いままでも、その六百万円あるいは何千万円出して、買収などをしてきた議員も、ずいぶんいるのです。現在、こちらのほうから立った小平参議院議員さんは、皆さん方がおうちを知っているかどうかしりませんが、ご自身のおうちへ行きますと、それはそれは、もう質素な家です。
 私も同志として「議員になったのだから、なんとかもう少し、かっこうをつけたらどうですか」といったら「いや、もう忙しくて、まだまだ若いから、それどころではありません」と。私は自分が若いから、自分のほうはいいと思って、参議院議員さんこそ、少しぐらいかっこうつけなくては、かえって学会員の人が行ったときに、退転してしまうのではないかと心配でいったのです。また、渋谷さんの家は、まあ、ご存知の人もあるかもしれませんが、まだ間借りです。
 それが、わが学会出身の議員の家の現状です。まあ、「ポスターをはったり、それから、ハガキを出す費用ぐらいは、なんとかしなくてはならない」と思って、議員に立つ人たちはがんばっておりますけれども、そんな五百万も六百万も使うなどということは、法定の費用でありますけれども、みじんも考えておりません。
 ほんとうの公明選挙で、法定費用の何分の一、何十分の一で、自分の力で、あとは私どもが手弁当で、そして、その目的も広宣流布という、全民衆のためという大目的のために戦っていくのが、わが創価学会出身の議員の使命であり、自覚でありますから、私どもは、公明選挙の実行のためにも、全力をあげて、わが学会推薦の同志を応援していこうではありませんか。
 皆さん方のご健康と、ご健闘を心からお祈り申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。雨のなかを、ご苦労さまでした。

1
4