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女子部幹部会 戸田先生の三大誓願

1960.4.4 「会長講演集」第4巻

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1  戸田城聖先生が、いちばん最初に決意して学会員全員に申されたことのひとつに、第一番目に、一閻浮提総与の大御本尊様を日本国に流布することを誓う。第二番目に、日蓮大聖人様の御予言を果たす仏弟子として東洋の広宣流布を誓う。第三番目に、総本山と密に交流をはかって、日蓮正宗が日本の仏教界に厳然たりということを示す。この三つを先生は決意なされ、誓って会員の指導の根本とされてこられました。
2  第一番目の、一閻浮提総与の大御本尊様を日本の国に流布するという点については、現在、百四十万世帯の人々が救われております。戸田先生がおなくなりになる年の二月十日、おやすみになっておられた先生が、おすわりになられて『あと七年で三百万世帯にしような』とはっきり申されたおことばも、先生の御遺言になりました。七回忌がその七年目になります。どうしても、先生の御決意なされた第一項目の、一閻浮提総与の大御本尊様を、日本の国に流布する第二段階として、三百万世帯の本尊流布に、しっかり、仲良く、楽しく前進していかねばならないと思うしだいでございます。
 本尊流布をしていくならば、御本尊様を人々が信じていくならば、いまのような三井三池炭鉱事件のような、あんな殺ばつな、不幸な日本にはならないですむ。御本尊様を拝んでいけば、老いも若きも、指導者も、労働者もだれびとたりとも、文化面でも経済の面でも、科学の面でも、政治の面でも、社会の面でも、ぜんぶ価値創造されていく。どんどん、それぞれの部門でしあわせを感じていく。しあわせな世界に変えていく原動力になる。そういう意味からいっても、どうしても、根本は大御本尊様を知らない人々に教えきっていくということに、おのおのの立場でがんばっていきましょうね。
 御本尊様を流布する功徳ははかりしれません。松野殿御返事(御書382㌻)に『大御本尊様を受持し、そうして御本尊様のことを話していくならば、その功徳は釈迦仏法によって無量の功徳を積んで何千万年のあいだ、無量のあいだ供養して受ける功徳よりも、何千万億倍もすぐれた功徳をうける』という意味の御金言があります。自分自身も功徳をうけ、人々も幸福になり、日本民族全体がしあわせになるのですから、これ以上の平和主義と、これ以上の愛国主義は絶対にないと叫んでいいと思います。
3  第二番目の、日蓮大聖人様の御予言を果たすための、東洋の広宣流布。これも大聖人様は、諌暁八幡抄、顕仏未来記などに強く御予言あそばされております。したがって、日本国の広宣流布のみならず、東洋の広宣流布をしなくてはならない。東洋の広宣流布だけではなくして一閻浮提総与の大御本尊様は全世界の宗教であるがゆえに、とうぜん、戸田城聖先生の御確信もあたりまえであると思います。
 いま、沖縄に六千世帯の人々が大御本尊様を受持しております。また、東洋ではありませんが、一閻浮提のなかにはいるアメリカ合衆国にも、数百世帯の人々が御本尊様を拝んでいます。南鮮、北鱒、中国、ビルマ、インドにも五世帯、十世帯と御本尊様を受持していく人がだんだんとふえています。
 いろいろな角度からみて、東洋の広宣流布の大きい第一歩の印象を与えております。瑞相となっております。どうしても、私どもがしっかり信心し、勉強し、成長していって、全世界に大きく羽根をのばし、御本尊様のこと、日蓮大聖人様のこと、日蓮大聖人様の生命哲学のことを指導していくことが、全世界をこの原水爆の恐怖から救っていく、ただひとつの道であるということを大きい理念として、巣だっていっていただきたいと切望するものであります。
 皆さん方が、日本だけではなく、東洋へ行くために、私どもは橋渡しをし、あるいはその道を切り開いていきます。女子部の皆さんは、女子部長を中心に、大きい理想と大きい希望をもって仲良く勉強し、激励しあって次の七回忌まで進んでいっていただきたいと思います。
4  また、第三番目の、総本山と交流をはかって、日蓮正宗が日本の仏教界に厳然とあるということを示していきたい。この先生のおことばは、いま大きく証明されております。だがまだまだ邪宗教ははびこっています。次の先生の七回忌には、先生が御生前、何回となく、御遺言なされておられた大客殿が建立されます。その大客殿は天皇陛下が、または勅使がくるところなのです。仏法のうえから申し上げれば、七回忌には大客殿ができ上がって、そこで大法要ができる段階になっていると考えられます。『それが終わったならば、すぐに正本堂を造りなさい。いまの御影堂の裏に世界各国の粋を集めて世紀の建築をしなさい』と、このようにも会長先生は御遺言なされております。とともに、戒壇建立のときには、戒壇堂もでき上がるものと考えられます。
 そういう点から、いろいろ考えあわせて日蓮正宗総本山は全日本国第一の、そして全世界第一の日蓮正宗になることは明白なる事実であると、はっきり申し上げておきます。
5  私どもは生きていかねばならない。人間として生きていくならば、有意義に生きていきたいものであります。生きているがゆえに働かなくてはなりません。ある女性は労働組合で真剣に戦っております。ある女性は救世軍にはいって、キリストのために一生懸命に働いております。ある女性は政治家として政治活動をし、ある女性は共産党の闘士として戦い、ある女性は平々凡々となにもしないで、無意味に生きている女性もおります。さまざまでございますが、生活のために働いていくのは、人間としてとうぜんです。それ以上に人のために働いていきたい。生きていくうえにも、働いていくうえにも、三世にわたる大仏法、永遠の大生命哲学のうえに立って、根本的に人々を救う働きをもっていける、わが日蓮正宗創価学会の私どものみが最高のしあわせな世界であると信じ合いたいと思うのでございます。
 願わくは、また、三回忌を第一歩とし、青年は過去にとらわれず、あくまでも未来をめざして、希望をしっかり持ち、青年部長、女子部長を中心に、おのおのが有意義に、また人のためにも働いて、大御本尊様から功徳をうけて、この次にお会いしたいと思います。
 以上をもって終わりといたします。(当時、総務)

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