Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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年頭のことば  

1960.1.1 「会長講演集」第4巻

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1  多宝富士大日蓮華山大石寺に、日達御法主上人を奉載し、日蓮正宗は、未曾有の発展の年を迎えました。
 本年の学会の三指針は、百五十万世帯の達成、僧俗一致の増進、そして信心指導の徹底と発表されました。ことしも、また昨年以上に、理事長を中心に、仲良く、楽しく、真剣に、これが実現に邁進していきたいものであります。
 一年一年の本部発表の指針の達成が、すなわち、広宣流布への最短距離を進みゆくことに相通ずるのではないでしょうか。かつ、学会の発展が、すなわち、日本民族の興隆であり、日本の黎明の聖鐘を打ち鳴らしているわけであります。
 政治も、教育も、科学も、最高の宗教を基盤とし、指導理念としていかねばならぬ時代に、一年ごとに近づいてきております。日蓮正宗、創価学会のみが、もっとも国を愛し、幸福を築いている、真の民主主義の団体なのであります。
 ひるがえって、個人個人の信心を思うとき、大聖人様は新池御書にいわく『皆人の此の経を信じ始むる時は信心有る様に見え候が・中程は信心もよはく僧をも恭敬せず供養をもなさず・自慢して悪見をなす、これ恐るべし恐るべし、始より終りまでいよいよ信心をいたすべし・さなくして後悔やあらんずらん』云云。
2  『進まざるを退転という』と申しておりますごとく、いよいよ信心を強め、行学に、人間革命に、そして家庭の建設に、事業の確立に、また各支部、各部隊の発展充実に、一段の前進をしていきたいものであります。
 とくに現実の生活、時代の変遷は、ますますきびしく、激しくなってきております。
 『信心しているから』といって『学会活動が忙しいから』と理由づけ、それぞれの職業に甘い考えをもったり、ふまじめな行動であっては断じてなりません。信心が根本はもちろんでありますが、人の二倍、三倍働き、おのおのの職場を大切にし、くふうと努力を忘れず、その職業において、勝利者になっていくことが信心即生活となるのであります。
 本年十二月三十一日の勤行の際、ひとりひとりが御本尊様に、かく向上し、成長しましたと御報告できうる一年の修行でありたいと思います。
 立宗七百八年をむかえ、広布の一筋に、鉄の団結の進軍の姿をば霊鷲山にいます日淳上人も、戸田城聖先生も、必ずや、お喜びくださっていることと信じます。
 最期に、幹部は、たがいに尊敬しあい、激励しあって、天真爛漫に、全学会員ひとりも退転者なきよう、おのおのの立場で懸命に、指導の任にあたられますよう切望したします。(当時、総務)

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