Nichiren・Ikeda
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関東第五総支部結成大会
宿命打開の原理
1960.9.20 「会長講演集」第1巻
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4 それから、今、理事長からもお話がございましたが、今月の末には、百一支部になります。それで、平均して一支部が三百五十世帯か、四百世帯やっていけば、月に三万五千か四万世帯やっていけば、また、悠々と四年間において、三百万世帯になるのです。三百万世帯になってしまうのです。ひとつもあせる必要はありませんし、冷静にそれから余裕をもって、大きい包容力をおもちになって、折伏行に励んでいただきたいと思うのです。
もしも、第五総支部の方が、あまりできないようであるならば、一年か二年、折伏をおやすみになっても結構なのです。ほかのほうでちゃんといたしますし、同志愛をもって......。それから、日本のほうであまりできなくなれば、アメリカもたくさんおりますし、インドのほうもたくさんおりますし、中共のほうもたくさんおりますから、そちらのほうに私どもは行って折伏しますから、日本の皆さん方は、安心して結構だと思うのです。
最後に、末法無戒と申しますが、ただ一つ、金剛宝器戒という戒律がある。金剛とは金剛石の金剛です。御本尊様をいっぺんでも拝めば、また御本尊様の話を聞けば、一生涯、御本尊様とは離れることができない。自分では逃げたつもりでいるけれども、逃げられないのです。
ですから、下種をすることも大事であるし、また御本尊様を持たせておけば、その人が魔に負けたり、退転するようなことがあったとしても、そのまま逃げるわけには、もういかないのです。今世において、また御本尊様のところへ戻ってくる、来世において戻ってくる、仏法は三世にわたりますから。御本尊様に題目をあげたならば、一生涯、永遠に、もう離れることができないという、その戒律が金剛宝器戒というのです。
ですから、皆さん方も、御本尊様にがっちりつききって、おすがりしきって、今世に一生涯信心しきって、仏の命を湧現して、これほどまで人生というものは楽しいのかという生活を味わいきって死んでいこうではありませんか。