Nichiren・Ikeda
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男子部幹部会
学会は民衆の味方
1960.7.5 「会長講演集」第1巻
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3 最後に、われわれは信仰していなくても、なんらかで悩みをもっていくのが人生です。娑婆世界というのは勘忍の世界、だれびとたりとも悩みはあるのです。どうも私どもは他人をみると、幸福そうにみえたり、悩みがなさそうにみえますが、そうではないのです。
名誉で悩んでいる人もいます。財産をもったがゆえに税務署で悩んでる人もいますし、権勢にこびて悩んでいる人もいるし、総裁になりたい、大臣になりたいといって、われわれよりか、よほど悩んでいる人もいます。一方、不良青年であるとか、それからパチンコがどれぐらいはいるかなんて悩んだり、まあずいぶん悩みはあるわけです。
だが、今、私どもは、人を救おうという悩みです。折伏をどういうふうにして、そして御本尊様をもたせようかという悩みです。仏界の所具の悩みと申しましょうか、菩薩界所具の悩みと申しましょうか、最高の、人々を救う悩みをもって進んでいけるということは、これはまた、私は最高のしあわせであると信ずるのです。
どうか、創価学会のために皆さん方は成長していただきたいとは申し上げません。全世界に貢献するためにも、あらゆる分野において、国家のため、大衆のために尽くしていただくためにも、御本尊様を根本として、大きくのびのびと成長していかれんことを切にお祈りして、きょうの私の話としたします。