Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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3 誓い――広島、長崎を訪れて  

「希望の選択」ディビッド・クリーガー(池田大作全集第110巻)

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7  再訪で希望は強められた
 クリーガー 三十五年は長い月日でした。広島に原爆が投下されたことを思い出させるものは、あの有名なドームのように、保存されているものしかありません。のちに建立されたものとしては、記念碑や資料館がありますが、今日の広島は、現代風の活気を呈している都市、しかも美しい都市です。
 私は、過去を想い起こすものが保存されていることを知り安堵しました。
 そして心から感謝しています。広島と長崎の被爆は忘れ去られてはならない。記憶することが、人類の未来のために必要なのです。
 池田 おっしゃるとおりです。そういえば、カズンズ氏も十五年ぶりに広島を再訪した印象を、「明るく頑丈な企業ビルが林立するなかで原爆ドームだけは変わってないとすぐにわかった」と言われていました。一九六四年のことですから、クリーガー所長の初訪問の一年後です。
 クリーガー 原爆ドームは、広島に降りかかった破壊を象徴するものです。それは、人類への警鐘の記念碑ですが、同時にまた、人類は悪に打ち勝つことができるとの希望のしるしでもあります。広島には、希望の精神、再生の精神があります。

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