Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ブルガリアにおけるキリスト教の受容  

「美しき獅子の魂」アクシニア・D・ジュロヴァ(池田大作全集第109巻)

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10  池田 つまり、異教的な宗教の土台の上に、政治的な手段としてキリスト教が用いられた。政治的な必要が少なくなると、キリスト教への要請は少なくなるのですね。しかし、異教的宗教の本質はその影響を受けなかった、ということですね。
 ジュロヴァ そのとおりです。これまで、ブルガリアにおける東方正教会の特性について、きわめて簡単に示しましたが、こうした特性は、個人の解放の道を開いた卓越した人物になぜ聖職者が多いのかを説明します。文明の発展の道をさし示した彼らは、革命家であり、使徒であり、作家であり、公人だったのです。これは、他のスラブ諸国にとっても特徴的なことです。ブルガリアの教会もまた、わが国民の歴史的運命が定めた使命である人間の変革において、同様の役割を果たしたのでした。

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