Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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中国京劇院「三国志」 我らは平和と正義の「王道」を進む

2006.7.5 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
10  諸葛孔明の「五丈原」は、無念にも、大業の半ばに倒れた悲劇であった。
 しかし「五丈原」の歌に涙された戸田先生は、一切の願業を成就された。
 そして、わが師・戸田先生は晴れ晴れと、勝利、勝利の未来を見つめながら、霊山へ旅立たれた。
 恩師の分身である、不二の弟子がいたからだ。
 今や、獄死した初代・牧口先生も、二代・戸田先生も、その正義が世界中に宣揚される時代となった。
 私たちの胸中に、今、鳴り響く「五丈原」の歌声には、悲哀の音調はない。
 幾百万の正義の青年たちが澎湃と続いているからだ。
 「今に至るまで軍やむ事なし」である。
 広宣流布の闘争は永遠だ。
 ゆえに、「鞠躬尽瘁」――広宣流布の諸葛孔明として、私は今日も指揮を執る。
 永遠なる師弟の誓いを果たすために!
 孔明は、将帥に教えた。
 「進撃するときは疾風のごとく、敗走する敵を追撃するときは迅雷のごとく、敵と矛を交えるときは猛虎のごとく行動する」(守屋洋編訳『諸葛孔明の兵法』徳間書店)のだと。
 この言葉を、若き創価の孔明たちに贈りたい。
 かねてより私は、中国京劇院の先生方から、書の要請をいただいていた。
 感動の舞台を終えたあと、私は最大の感謝を込めて、一幅の揮毫を謹んで捧げた。
 「誓」――と。

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