Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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女子部の躍進を喜ぶ 広布の希望の未来は開かれた!

2006.5.12 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

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7  私の妻も、女子部時代、今日は座談会へ、明日は個人折伏へ――と、一生懸命に走り抜いた。
 さらに他宗教の寺や本部にまで行って戦い、大正法の信仰を貫き通して歩んだ。
 五十五年前に誕生した女子部の第一期生として、金の思い出の青春を宝の如く持ち続けている。
 古代ギリシャの詩人ピンダロスは歌った。
 「苦労をしたなら、後に続く喜びはそれだけ大きい」(『祝勝歌集』内田次信訳、京都大学学術出版会)
 その通りである。
 苦労のない修行はどこにもない。行動しなければ、いつまでたっても、幸福はやって来ない。
 山も谷もない人生など幻の話だ。現実は厳しいに決まっている。現実は「勝負」であるからだ。これが、永遠の人間の実像だ。
 ゆえに、その現実に翻弄されて生きるのではなく、進んで現実に挑み、生命の鍛錬の場としていくのだ。
 わが若き皆様方は、最高に自身の生命を磨き上げ、皆から信頼される人生を生きていくことだ。
 反対に、皆に心配をかける人生は敗北だ。
 自分に負けないためには、聡明に、創価の正義の歩調に合わせていくことだ。善き友と、そして善き先輩と、つながっていくことだ。
 人生に勝って、幸福になるのは、自分自身である。
 その一人の成仏は全一族を成仏へ導く力なのだ。
 そして、未来に生きゆく若き皆様方の勝利が、全学会の勝利であり、ひいては全人類を救っていく原動力になるのである。
 "近代看護の母"ナイチンゲールは誇らかに訴えた。
 「私たちは、自分が褒められるためにではなく、私たちの選んだこの仕事に名誉をもたらし、それを前進させるために、心を打ち込んで事を為し遂げていこうではありませんか」(湯槇ます監修『ナイチンゲール著作集』3編訳者代表・薄井担子、現代社)
 尊き使命を果たしゆく心は清く、強く、美しい。
 私たちもまた、かくありたいものだ。
 イギリスの詩人ポープの言葉も味わい深い。
 「人間が幸福になりうる最も明るい希望はまた、他人を助ける最も強い動機と結びついている」(『人間論』上田勤訳)
 わが大切な女子部の友よ、全員が幸福に! 全員が尊き青春に輝け!

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