Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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若き指導者 創価班・牙城会   

2005.4.5 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

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9  君たちが日々、生き生きと集い合い、誓い合う、信濃町の世界青年会館内に、ご存じの通り、一枚の名画が飾られている。
 スペインの巨匠ゴヤの名作の複製画で、題名は「一八○八年五月三日」――。
 私が、一九九一年に、青年部結成四十周年を記念して贈ったものだ。
 この絵は、題名のその日に起こった、侵略軍によるスペイン民衆への虐殺事件が描かれている。貧しい身なりの一群の民衆に向けて、侵略軍の兵士たちが銃剣を突きつけている。その恐ろしき銃口の前に、我が身を差し出すかのように敢然と胸を張り、両腕を大きく広げた若い男――。撃つなら撃て! 俺は逃げない、何も恐れない!
 傲岸な権力の暴圧に対し、憤怒の炎をたぎらせ、正義のために一切をなげうつ魂が、鮮烈な光を放っている。彼の名は、誰も知らない。しかし、彼の勇気は、万人の胸を鼓舞し続けた。無名の大将軍たる彼の背後には、幾万、幾百万の不屈の民衆が続いているのだ!
 時は変われど、この「五月三日」に刻まれた、雄々しく一人立つ魂こそ、創価の青年の心でなければならぬ。「いくさには大将軍を魂とす」と、大聖人は仰せだ。
 今、「青年・拡大の年」の大勝利へ、若き指導者として先駆するのが、わが創価班、わが牙城会の諸君である。
 勇気凛々と進んでくれ給え!
 勇気凛々と指揮を執ってくれ給え!
 君たちがいれば、学会は永遠に栄えゆくのだ。
 君たちの若い新しきスクラムで、「紅の歌」を歌いながら、「勝利の道」を、「栄光の道」を、築き上げてくれ給え! 無名の尊き民衆の勝利のために!

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