Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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若き指導者 創価班・牙城会   

2005.4.5 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

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8  今、男子部では、新進気鋭の青年を、創価班、牙城会などの人材育成の道場である「大学校」に糾合し、徹底して鍛えている。この二月、三月も、頼もしき創価班、牙城会の大前進の報告を全国から伺っている。本当に本当に嬉しい。「鉄は熱いうちに打て」とは、人材育成の鉄則だ。学会は一段と強くなった。学会は一段と人材が広がった。
 自分は楽をして、人をうまく動かそうとする者など、最低のインチキ人間であるからだ。
 身を粉にして、健気な庶民を勇気づけていく、不惜身命の実践者こそ、新時代のリーダーである。自ら陰で人びとを支えていってこそ、縁の下の力持ちとして苦労している方々を尊敬することができる。だからこそ、民衆を苦しめる忘恩と邪悪に怒り、本気で戦うことができるのだ。
 ともあれ、創価班、牙城会の君たちは、女子部の白蓮グループとともに、広宣流布の最前線に立つ、偉大なる若き「学会の生命」である。
 会館に来られた方、そして会合に参加された方が、「すばらしい青年たちですね」と、よく感嘆しておられる。「創価班が本当によくしてくれた」と、体の不自由な方々が喜ばれていた報告なども、幾度となく伺った。近隣の火事を真っ先に発見し、冷静に初期消火にあたるなどして、「学会の牙城会がいれば安心です」等と、地域から寄せられる賞讃もあまりにも多い。
 君よ! 君の誠実な一挙手一投足が、内外の信頼と友情を広げているのだ。率直に言えば、「広宣流布」をしているのだ。私は君たちに、一生涯、感謝を忘れない。これからも毅然と、誇りを持って、戦ってくれ給え!
 「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ
 この御文の実践こそ、今日一日の任務であり、そして時々刻々の君たちの行動なのである。偉大なる若き君よ、まさに君自身が創価学会なのである。そして、仏法の人間主義の大指導者なのだ。狡賢き邪智の有名人よりも、社会的地位も捨てて戦う君たちの方が、百千万億倍も偉大であり、尊貴なのだ。
9  君たちが日々、生き生きと集い合い、誓い合う、信濃町の世界青年会館内に、ご存じの通り、一枚の名画が飾られている。
 スペインの巨匠ゴヤの名作の複製画で、題名は「一八○八年五月三日」――。
 私が、一九九一年に、青年部結成四十周年を記念して贈ったものだ。
 この絵は、題名のその日に起こった、侵略軍によるスペイン民衆への虐殺事件が描かれている。貧しい身なりの一群の民衆に向けて、侵略軍の兵士たちが銃剣を突きつけている。その恐ろしき銃口の前に、我が身を差し出すかのように敢然と胸を張り、両腕を大きく広げた若い男――。撃つなら撃て! 俺は逃げない、何も恐れない!
 傲岸な権力の暴圧に対し、憤怒の炎をたぎらせ、正義のために一切をなげうつ魂が、鮮烈な光を放っている。彼の名は、誰も知らない。しかし、彼の勇気は、万人の胸を鼓舞し続けた。無名の大将軍たる彼の背後には、幾万、幾百万の不屈の民衆が続いているのだ!
 時は変われど、この「五月三日」に刻まれた、雄々しく一人立つ魂こそ、創価の青年の心でなければならぬ。「いくさには大将軍を魂とす」と、大聖人は仰せだ。
 今、「青年・拡大の年」の大勝利へ、若き指導者として先駆するのが、わが創価班、わが牙城会の諸君である。
 勇気凛々と進んでくれ給え!
 勇気凛々と指揮を執ってくれ給え!
 君たちがいれば、学会は永遠に栄えゆくのだ。
 君たちの若い新しきスクラムで、「紅の歌」を歌いながら、「勝利の道」を、「栄光の道」を、築き上げてくれ給え! 無名の尊き民衆の勝利のために!

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