Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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信心に定年なし
2005.1.28 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)
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大文豪ユゴーは、五十九歳で、畢生の大作『レ・ミゼラブル』を完成させた。その後も創作意欲は全く衰えず、六十六歳の時、内面の躍動を手紙に綴った。
「おお! 私が老いることなく、かえって、若く、成長を続けるということは、何より、すばらしい魂の証明ではないか! 私の肉体は衰えるが、私の思想はいよいよ成熟する! 私の老いの姿のなかにこそ、むしろ思想の開花が存在するのだ」(Andre Maurois, Olympio ou la vie de Victor Hugo, Librairie Hachette)
ユゴーは何歳になっても、戦う魂を失わなかった。民衆を虐げる悪を許さなかった。この闘魂こそ、八十三星霜にわたって旺盛な創造力を支えた源にちがいない。
私がこれまで対談した世界の識者の方々も、黄金の人生の年輪を重ねておられる。大経済学者のガルブレイズ博士は、今年(二〇〇五年)九十七歳。パグウォッシュ会議の名誉会長であるロートブラット博士も、同じく九十七歳になられる。
お二人に比べれば、私などまだまだ二十歳も若い。両博士とも、真剣に考えておられるのは将来であった。「未来をどうするか」であった。
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日寛上人は、「如来七十二歳より八箇年の間に(法華経の)二十八品を説く」とし、「七十六の御歳、正しく寿量品を説くなり」と言われた。(『日寛上人文段集』)
その寿量品には、仏の寿命は限りなく長遠であることが明かされている。そして、この妙法を信受した人が起こすべき請願が、分別功徳品に説かれている。
「我未来に於いて 長寿にして衆生を度せんこと」(法華経五〇五ページ)
私たちの実践に即していえば、長生きをして、少しでも長く、人びとのために働こうとする誓いである。
なんのために、生きるのか。
なんのために、長生きするのか。
それは、わが使命たる広宣流布のためである。
ゆえに、我らは一生涯、「健康長寿の信心」を貫いていくのだ!
「絶対勝利の信心」を、あとに続く青年に示し切っていくのだ!
赫々たる太陽の如く!
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