Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「女性の世紀」の若き旭日(中)  

2004.11.12 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

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4  「苦労のない人が、幸福なのか。決してそうではない。そういう人は、人間の深さを知らない不幸な人だ」そう言った学者がいる。
 決して、弱虫になるな! 泣きながら、怯えながら人生を送って、何のために生まれてきた価値があるのか。心正しく、善悪に厳しく、忍耐強くあれ!
 嵐にも負けず、すくすくと大樹になりゆく若木と同じ生命力ある命でなければならない。人生に絶望など、絶対にあってはならない。人間の歩みゆく道には、必ず光明が射していることを忘れまい。目に見えて不幸になっていくような、悪の行為に縛られる女性になってはならない。周囲に惑わされ、縁に紛動されて、自分を見失ってはならない。
 毅然と強くあれ! 弱いことは、決して″女性らしさ″ではないのだ。幸福の道を、賢明に、正しく、地道に、歩み抜く人には、晴れ晴れと、わが幸福の到達点は見えてくる。
 釈尊のもとで、正しき信仰を貫き通した、女性の弟子たちは、こう叫んでいる。
 「悪だくみある者どもが、ここに千人の百倍も来ようとも、わたしは一本の毛筋も動かしません。驚きはしません」(『ブッダ 悪魔との対話』中村元訳、岩波文庫)
 「(わたしの)心は、いかなるものにも汚されません」(『尼僧の告白』中村元訳、岩波文庫)
 彼女たちの胸には、無上の誇りが輝いていた。
 ″私は、偉大な師の女性の弟子なのです!″

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