Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創価の宝「白ゆり長」  

2004.9.24 随筆 人間世紀の光2(池田大作全集第136巻)

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5   雑草に
    囲まれ 吹雪に
      耐えゆかむ
   王女の如き
     白ゆり優雅に
 白ゆりは、聖なる花として尊ばれてきた。
 十五世紀に、ジャンヌ・ダルクが祖国フランスを救うため決起した時、彼女が掲げた旗印には、″百合を持った天使″が描かれている。自ら刺繍職人に、絵柄を注文して作らせたものであった。後に裁判にかけられ、法廷に立った彼女は、旗印と剣とどちらが好きか問われた。
 「剣より旗印の方が四十倍も好きです」(レジーヌ・ペルヌー『ジャンヌ・ダルクの実像』高山一彦訳、白水社)
 ″百合の旗印″は、彼女にとって、正義と信念の象徴であったにちがいない。ジャンヌ・ダルクは、権力者による政略的な裁判で火刑に処されたが、幾世紀の歳月を超え、彼女の生涯は不滅の光を放ち続けている。歴史から断罪されたのは、不当な裁判の方であった。
 ″百合の旗印″は勝った。命懸けの信念が勝ったのだ!
 正義に生きる女性の魂ほど尊く強く、美しき不滅のものはない。歴史の常として、崇高なる信仰と理想に生きる偉人の真実が、いかに汚され、ねじ曲げられてきたことか。
 フランスの文豪バルザックは、代表作『谷間のゆり』のなかで、中心人物の女性に、こう語らせた。
 「汚辱(おじょく)にまみれた人々は、自分たちの溺れている泥水を、それこそだれより気高い人々にさえはねかけようとするのです」(宮崎嶺雄訳、岩波文庫)
 これが、世の現実である。だからこそ、その人間の悪徳の流転を変えることだ。正義の栄える時代を切り開くのだ。我らの広宣流布の行進にあって、白ゆりの花は、勝利と栄光の紋章だ! 創価の正義を満天下に示す、婦人部の旗印だ!
 卑しく狡賢き人間群にあって、神々しき陣列の先頭に立つのが、使命深き「白ゆり長」である。創価の宝「白ゆり長」の皆様が、信仰と生活に、仏法と社会に、現実と永遠に、悠然と、日々、小さくも大きくも勝ち抜いてゆく姿こそ、大仏法の勝利であり、学会の正義の勝利なのだ。
 ともあれ、「悪口罵詈」「猶多怨嫉」は、広宣流布を成しゆく、法華経の行動者であるという晴れやかな証明なのである。
 信仰は、何ものにも決して恐れず、厳然と乗り越え、勝ち進んでいく、人生の最大にして究極の大道である。仏になる道は、「この道」しかない。そこに、永遠の勝利者となり、永遠の幸福者となって、不滅の生命を晴れ晴れと飾りゆく流転があるのだ。
  白ゆりの
    不思議な香りは
      天までも
    昇りて諸天も
      我らを護らむ
 世界一の「白ゆり長」、万歳! 世界一の「副白ゆり長」、万歳!
 いついつまでも、御健康で、御多幸であれ!

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