Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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如説修行の誉れ  

2004.3.16 随筆 人間世紀の光1(池田大作全集第135巻)

前後
8  国際政治の舞台で活躍される何人かの学識者の方々が、声を寄せてくださった。
 ――日本と中国が、長年にわたり国交を閉ざしていた時、両国の前途を展望しながら、確信あふれる具体的な提言を行い、日中友好を結実させていったのは、名誉会長であった。
 ――中国とソ連の長き対立のなかにあって、周恩来総理と会い、コスイギン首相と会い、その精神的次元で対話と協調への推進をなさしめたのも、名誉会長である。
 ――アメリカとキューバの関係が民間機の撃墜や経済制裁などで険悪化し、反目が続くなかにあって、文化と教育の次元で交流を進め、両国の友好に尽力したのも、名誉会長であった。これは、キッシンジャー博士も、よく知るところだ、と。
 世界の知性は、私たちの正義の勝利を、心から祝福してくださっている。
 五百五十年の伝統を誇る英国のグラスゴー大学で、私への名誉博士を推挙してくださったマンロー評議会議長は、かつて学会に対する理不尽な中傷を知り、こう言われた。
 「事実に反する不当な評価に、どうして抗議しないのですか。私は行動します。私が見た事実をもとに!」
 アメリカの名門デンバー大学の副学長で、世界法律家協会の名誉会長を務めるナンダ教授も語ってくださった。
 「マハトマ・ガンジーも、あれほどの虚偽の噂や、根拠のない非難、中傷が浴びせられました。しかし、今、その人格は一点の曇りもなく輝いております。キング博士も、そして池田先生も、全く同じであると確信しております」
 我ら創価の同志の陣列は、いかなる三類の強敵の弾圧にも微動だにしなかった。「正義の王者」の証は、揺るぎなく打ち立てられたのだ。正義の我々を、理不尽に苦しめた連中が、悔悟の声を唸らせながら倒れていることは、まぎれもない現実である。
 「終にほろびざるは候はず」と断言されている御聖訓の通りである。仏法は、あまりにも厳しい。
 「狂信者と無頼漢を圧伏せよ、つまらぬ熱弁、みすぼらしい詭弁、嘘八百の歴史、……数限りない不条理を撲滅せよ。われらは心ある者を心なき者に服従させてはならぬ。そうすれば、次の世代はその理性と自由とをわれらに感謝するであろう」(W・デュラント『哲学物語』豊川昇訳、『世界教養全集』1所収、平凡社)
 これは、フランスの大哲学者ボルテールの叫びであった。
 私の恩師は、最後の命を振り絞って、師子吼された。
 「追撃の手を、断じてゆるめるな!」
 私と共に、あらゆる迫害を勝ち越えてきた、わが広布の大英雄たちよ!
 これからも、断固と勝ち進め!
 それが正義の使命であり、永遠の誉れであるからだ。
  富士の山
    厳と勝ちゆけ
      師弟不二

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