Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

正義の庶民の理想郷 東北の人材の大城は厳然たり

2003.10.18 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

前後
7  一九五七年(昭和三十二年)の冬から春にかけて、聖教新聞に、私が東北と北海道の青年部への期待を語った記事が連載された。"北日本の青年に贈る"という企画であった。
 そこで、私は、北国の青年たちに「電光石火で行動せよ!」「自信を持て!」「愉快に行け!」「東天から昇る旭日のごとき心で進め!」等と語ったことを覚えている。
 戸田先生は、若き弟子たちと共に青葉城址に立たれ、「学会は人材をもって城となすのだ」と言われた。
 私は、その意味を深く噛み締めながら、北日本の青年に、「一にも人材、二にも人材、三にも人材を輩出することに全力を!」と強く申し上げたのである。
 青葉城の誓いから、明年で五十年。わが東北の人材城は盤石となった。
 恩師は、草創の仙台支部が、なぜ、偉大な成果をあげたか、三点にわたって賞讃された。
 第一に、「師弟の精神」を根幹として行動している。
 第二に、指導者に絶対の確信の学会精神が漲っている。
 第三に、個人指導が徹底され、機関紙が活用されている。
 この東北の誉れの伝統は、不滅だ。
 思えば、十四年前の五月、東北は七百七支部の陣容であった。それが今、九百七十七支部に躍進し、さらに千支部へ向かって、輝く「東北革命」が、静かに、力強く進行している。
 平成六年(一九九四年)の三月二十一日、素晴らしい晴天のもと、新築なった東京牧口記念会館に、東北全県から千七百五十人の同志が集ってこられた。
 この日、私たちは、仏法の真実を、ありのままに叫び切っていく「随自意」の勇気を、深く確認しあった。
 永遠に、学会は、誇り高き、学会らしく、多くの邪義に対して大破折の精神を燃え上がらせながら、異体同心で広宣流布に戦い進んでいくことを、深く強く誓い合ったのである。
 ともあれ東北は、この学会精神の真髄で、すべてを勝ってきた。そして、これからも、永遠に勝ち抜いていくのだ。
 愛する東北の友に、私は、再び、魯迅先生の言葉を贈りたい。
 「苦しみに耐えて進撃する者は前へ進み、すでに革命した広大な土地をあとに残していく」(「滬寧奪回祝賀のかなた」須藤洋一訳、『魯迅全集』10所収、学習研究社)と。

1
7