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日蓮大聖人・池田大作

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創価の楽雄・音楽隊 轟け! 正義の曲 勇気の行進

2002.11.22 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
7  華やかな舞台の陰には、必ず人知れぬ努力がある。
 練習会場の確保も大変だ。がらんとした夜の工場や、寒風が吹きさらす河川敷の場合が多かった。
 仕事や学業を終えたあと、また学会活動の合間を縫いながら、「一人欠けても楽団の本当の音は出なくなる」と、息せき切って駆けつけるあの友との友。
 小柄な体が隠れてしまうほど大きな楽器を運ぶ、中等部の隊員の姿も見えた。そんなメンバーに、兄のごとく勉強を教える男子部の隊員もいた。帰宅が遅くならないように、先輩が気を使った。
 音符は一つだけでは曲にならない。長短、高低、多彩な音符が組み合わさり、そこに名曲が生まれる。
 楽雄諸君は、同志と励まし合いながら、常に最高の鍛錬と友情の名曲を作っているのだ!
 かつて私が音楽隊に与えた課題曲の一つにタイケ作曲「旧友」がある。君たちこそ、永久に信仰と音楽で結ばれた「旧友」である意義を訴えたかったのだ。
 そして創価の同志を、世界の国と国、人と人とを、音楽の力で「旧友」のごとく永遠に結んでくれ給え!
 革命詩人バイロンが歌った出陣の合図が聞こえる。
 「鼓手よ、鼓手よ! 遠くより轟ききたれば
 勇士の胸は躍り、戦いの時は迫りて(中略)
 みなその轟きに起ち上る」(『バイロン詩集』阿部知二訳、彌生書房)
 さあ、新しき人生は、新しき出発をしよう!
 絢欄たる民衆文化を開く、創価の人間主義の遠征へ!

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