Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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海外出版の尽力に感謝 「創価」の人間主義を世界へ未来へ

2001.11.7 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

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3  ワトソン博士が英訳された私のエッセー集『ガラスの子供たち』(日本語の『私はこう思う』等から編集)は、アパルトへイト(人種隔離政策)下の南アフリカで、解放運動に挺身する人にも読まれた。
 その南アの解放詩人ムチャーリ氏が、私の本に深く共感され、十数年前、ある雑誌に書いた自身のエッセーにも、私の一文を引いて、紹介してくださったのである。
 さらに、このエッセーを、獄中のネルソン・マンデラ氏(南ア前大統領)が読まれ、私の言葉に目をとめておられたという。
 また、英訳された『私の仏教観』や『私の釈尊観』等は、アメリカのアイダホ大学や、ハーバード大学等でも、教材として学ばれていると伺った。
 本は、友をつくり、未知の同志をつくる。
 活字の力は、まことに大きい。
 魂の共感の響きは、国境を超え、民族や主義主張の違いの壁も超える。いな、文明間の断絶や、時代の流転さえ、飛び越えるのだ。
 「人の精神を開発する出版物は友情を創始する」(『追放』神津道一訳、『ユーゴー全集』9所収、ユーゴー全集刊行会)とはユゴーの確信であった。
 一冊の本を通して、「創価」の人間主義の希望が、いよいよ広く、深く、世界の人びとの心へ、未来の青年たちの心へ届いてほしい。
 それが、平和の世紀を開く確かな種子となることを願い、私たちは今日も書き、明日も語る。

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