Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

小林町のわが家 生涯 広布のため 同志のため

2000.5.1 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
7  切実な悩みをもち、苦しんで、指導を受けたいと言って、午前二時、三時ごろ、また早朝にも、電話が入ってくることもあった。
 四国方面、中国方面から、ある時は、九州や北海道からもあった。眠くて、非常識だなと思ったこともあったが、それは口に出さなかった。
 当時の学会としては、すべての人びとが切迫した悩みを抱えている時代であったからだ。深刻な、社会状況、経済状況、政治状況のなか、みな、苦難に直面していた。
 私は、それを一つ一つ、丁寧に指導していった。真剣勝負の戦いであった。
 しかし、その多くの人びとが、やがて、一年後、五年後、十年後に、「このように勝利しました!」「このように乗り越えました!」という報告をくれるようになっていったのである。
 私たちは、仏法の慈悲というものの一端を、行動で実証していくことができたと、今もって、夫婦の誇りとしている。

1
7