Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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小林町のわが家 生涯 広布のため 同志のため

2000.5.1 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
6  小さな小さな、わが広布の城である会長宅にも、多くの人が来られた。
 著名な方々が、いくら近所で聞いて探しても、あまりにも小さく質素な家なので、見つからなかったこともあったようだ。
 それはそれとして、多くの同志が、日曜日とか、夜遅くに、指導を受けに来られたり、または、「懐かしく寄らせていただいた」と言いながら、それなりの思い出をつくっていかれたようだ。
 私も「只今、臨終」の精神を忘れず、できうる限り、夫婦で明るく、学会の方々をお迎えしたつもりである。
 みな、広宣流布という大目的に走っている友であり、大胆に折伏行をしている友である。
 あらゆる難関を切り開いていく広布の友である。
 みな、創価の旗を高らかに、社会のなかで掲げて、戦い抜いている友である。
 私も妻も、尊き同志を、魂と魂が融け合っていけるように、声高く、語り励ました。
7  切実な悩みをもち、苦しんで、指導を受けたいと言って、午前二時、三時ごろ、また早朝にも、電話が入ってくることもあった。
 四国方面、中国方面から、ある時は、九州や北海道からもあった。眠くて、非常識だなと思ったこともあったが、それは口に出さなかった。
 当時の学会としては、すべての人びとが切迫した悩みを抱えている時代であったからだ。深刻な、社会状況、経済状況、政治状況のなか、みな、苦難に直面していた。
 私は、それを一つ一つ、丁寧に指導していった。真剣勝負の戦いであった。
 しかし、その多くの人びとが、やがて、一年後、五年後、十年後に、「このように勝利しました!」「このように乗り越えました!」という報告をくれるようになっていったのである。
 私たちは、仏法の慈悲というものの一端を、行動で実証していくことができたと、今もって、夫婦の誇りとしている。

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