Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国最高協議会(2) 女子部が輝けば学会の未来は明るい

2005.8.1 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

前後
4  戸田先生は、女子部の代表の集い「華陽会」で、御書や世界の名著を通して、さまざまな指導をしてくださった。ある時は、小説『小公子』を通して、語ってくださった。
 『小公子』は、ご存じの方も多いと思う。アメリカの女性作家バーネットの名作である。
 アメリカ生まれの少年セドリックは、父親が亡くなったことから、イギリスの貴族である祖父のもとで暮らすことになった。偏屈だった祖父は、純粋で温かな心を持つ孫のセドリックに感化され、心を開いていく――そういう物語である。
 戸田先生は言われた。
 「小公子が祖父の侯爵を絶対に信頼したことが、意地悪な侯爵の心を良くし、あらゆる状態を変えていった。
 一つのものを信ずるということは、あらゆるものを支配する。女子部は、この姿が必要だよ」
 こうも指導された。
 「女性は勉強して教養を身につけなければならない。つねに心豊かに生きなさい。″抜きたての大根″のような、みずみずしい魅力をもって凛々しく進んでいきなさい」
 ある時は華陽会で、「四信五品抄」の「(妙法信受の人は)皇帝が幼くて、おむつに包まれ、大竜が生まれたばかりのようなものである。軽んじてはならない。蔑視してはならない」(御書342㌻、通解)との一節を拝し、こう語られた。
 「御本尊を持つ人は、その身が妙法の仏身なのだから、邪法の輩とは根本的に違う。もったいないことながら、大聖人と同じ生命を持つ自分自身に誇りを持ち、気高い心で人生を勝ちぬくことが大事である。自分を卑しめてはなりませんぞ」
 世界一の大哲学を持った皆さまである。偉大な使命を持った皆さまである。決して自分をおとしめるようなことがあってはならない。みずからを軽んじるような、浅はかな生き方に流されてはならない。
 女子部は全員が幸福になってもらいたい――それが戸田先生の願いである。私の願いである。
5  青年よ、勝利の結果を残せ
 皆さんは、「陰の人」を徹して大切にするリーダーであっていただきたい。
 「あの人といると安心する」「ホッとする」と皆から慕われるような、人柄の光る名指導者であってほしい。
 もちろん、人柄がいいだけではいけない。信心に対しては厳格でなければならない。学会を破壊しようとする悪に対しては、断固として戦うことだ。
 「声仏事を為す」である。敢然と声を上げ、言論の弾丸で戦うことが学会を守ることになる。
 とくに青年部は、その先頭に立ってもらいたい。
 私も青年時代、戸田先生のもとで戦いぬいた。学会を誹謗し、庶民を見下す傲慢な輩は絶対に許さなかった。格好ではない。見栄や気取りがあっては、本当の戦いはできない。
 「現実に、これだけの結果を残した」「これだけ拡大した」「折伏した」「人材をつくった」――そういう明確な証拠を残さないといけない。
 それが青年の戦いである。本物の弟子の戦いなのである。
 とくに、新しい役職に就いた人は、一歩前進の目標に向かって進んでいくことが大事だ。
 その目標は、皆の希望となり、前進の原動力とならねばならない。皆に窮屈な思いをさせては絶対にいけない。心広々と進んでいくことだ。
 日蓮大聖人は、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」と叫ばれた。また「大願とは法華弘通なり」と示された。
 世界広宣流布――ここに平和への直道がある。
 この大ロマンに向かって、ともどもに生きて生きて生きぬいてまいりたい。
 (長野研修道場)

1
4