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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄広布35周年開幕記念総会 ″永遠の大法″で永遠の幸福を

1988.2.18 スピーチ(1988.1〜)(池田大作全集第70巻)

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25  本日は女子部の方々も多く出席されておられる。青年部の皆さま方が、私は大事である。また、かけがえのない一生を悔いなく送ってほしいと、心の底から願い、祈らずにはおられない。
 その意味から、昭和二十八年の戸田先生の指導を紹介しておきたい。七月に行われた女子青年部結成二周年の記念総会の折であった。ちょうど三十五年前である。
 「きょうから、みんな出発するのです。三十五年後の姿を想像してごらんなさい。結婚して病気のために苦しい思いをする人や、あるいは夫のために、子どものために苦しむ人もありましょう」「どうあろうとも、いちおう宿命はきまっている」「しかし……絶対に御本尊様から離れないことである」「われわれの生命を動かすものが、信心である。ゆえに御本尊様を拝めば、宿命を転換することができる」――。
 すなわち、ある程度、根本の宿命は決まっている。努力次第で、すべてを変えられるわけではない。しかし、その宿命を動かし、生命を動かす力が信心にはあるとの戸田先生の叫びである。
 さらに「宿命は、それぞれみな違ったものをもっている。しかし、こうなりたい、ああなりたいと思う方向へいけるのが『妙法』なのであります。
 信心によって、自分のいきたい方向へ十分いけるのです。こう教えておきますから、六十のおばあさんとなったとき、右を見ても、左を見ても、恥ずかしくないように、人生、宿命と取り組んで、信心に励まれることを望みます」と。
 そして「みんないっしょに出発して、六十のおばあさんになった姿をくらべようではありませんか」と指導を結ばれている。
 私も、この戸田先生のお心と全く同じである。若き乙女は、これから長い一生である。目先のことで信心を見失い、御本尊から離れては絶対にならない。また広布へ進む、よき友と離れては人生の損失である。皆さま方お一人お一人の、晴れ晴れとした前途のご多幸を、何よりも、また誰よりも祈りつつ、本日の新たな出発の日に当たり、この戸田先生の指導を、はなむけとしたい。
 先ほど申し上げたように、私は「沖縄健児の歌」が大好きである。
 今、この歌、特に「打ちくだかれし うるま島 悪夢に目覚め 勇み立つ 伝統誇る 鉄拳てっけんは……」との歌詞を聞くたびに、若き妙法の友の信心の力によって、この沖縄の地も大いなる宿命転換を成し遂げ、無限に強き未来が開けていくように感じられてならない。沖縄健児の偉大な成長とともに、沖縄の前進、発展があり、未来は大きな希望に輝いていくにちがいないと確信し、私のスピーチとしたい。

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