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日蓮大聖人・池田大作

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後記 「池田

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

前後
8  全編を通して、おそらく読者が感じるであろうことは、とにかく「わかりやすい」という点である。
 かつて戸田記念国際平和研究所所長のテへラニアン博士は、名誉会長との対談で語ったことがある。
 「名誉会長の天才的な才能は、複雑な哲学をも、わかりやすい『物語』に翻訳して人々に伝えることができる点ではないでしょうか」「人々は、わかりやすい『物語』には耳をかたむけます。しかし、むずかしい哲学的な話は寝てしまいます」
 概して医学書は用語が難解で、一般の読者にはなじみがない。しかし本巻は、決して専門性におちいることなく、現代医学の豊富な「知識」を雄弁に伝えている。
 名誉会長は語っている。
 「どんな正しい思想も、人々が聞いてくれなければ、読んでくれなければ、力とならない。人々の胸に入っていくように工夫する――それが創価の智慧です」と。
 「疲れたら、年齢に応じて、よく休むこと。寝ることも戦い」「『風邪をひかないぞ』と決意することで抵抗力が高まる」「生活習慣病をさける、教養ある食生活を」「寒いときに外出するさいには、『これから寒い外に出るんだ』と意識して出る」等々。
 たしかに、名誉会長の語る「健康の智慧」の数々は、だれもが実践できる具体的なアドバイスだが、いずれも深い哲学に裏打ちされた重要な指針ばかりである。読者は、その一つ一つから「友に一日でも元気で長生きしてほしい」「二十一世紀を、人類が健康を満喫できる社会に」との深い慈愛を感じることであろう。
                      二〇〇八年五月三日

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