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日蓮大聖人・池田大作

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胃腸病 「胃」の病は「意」の病

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

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15  薬はあくまで補助的な手段
 森田 運動不足も便秘の原因です。運動不足が続くと、胃腸の運動を調節している自律神経のバランスがくずれたりします。すると腸の運動がスムーズにいかなくなるんです。
 池田 食事の内容で気をつける点はありますか。
 上東 タンパク質やデンプン質ばかりを食べていると、便の材料になる食物繊維が不足して、腸の運動が鈍ります。
 下痢の場合とは反対に、野菜や果物、こんににゃく、海藻・きのと類などで食物繊維を多くとってください。
 池田 下剤などの薬を常用している人もいるようですね。
 上東 下剤や浣腸などを、必要以上に使い続けていると、かえって腸の働きが鈍くなる場合が多いのです。排便のリズムがもどつできたら、薬も必要なくなります。
 また中年以後、急に便秘が始まり、続く場合には、便の通り道にがんなどができている場合があります。そうすると、下剤が一時的に効いたとしても、そのために、かえってがんの発見を遅らせる場合があります。
 豊福 便秘の治療は日常生活の注意が基本で、「薬はあくまでも補助的な手段」と考えるべきです。
 頑固な便秘ほど、気長にコントロールしていく心構えが必要です。
16  はつらつたる喜びは腸を活発化
 「腸が世界を支配する」(フアーブル)という言葉があります。少しむずかしい表現ですが、「腸が人間を左右し、人間が世界を左右する」という意味でしょうか。腸は食物から生命活動のエネルギーを吸収するところです。いわば活力を生む源です。腸がはつらつとしていなければ、はつらつたる活力は出ない。そのためにも、健康管理とともに、はつらつたる一念が大事です。「喜びは腸を活発にし、憂鬱は腸を沈滞化させる」とも言われる。
 どうせ生きるならば、生き生きと生きたい。どうせ毎日を前進するのだから、喜びをもって前進したい。自分自身が、「自分自身の生命の医師」となって、上手に心身を整え、満々たる生命力で、すばらしい充実の日々としたいものです。

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