Nichiren・Ikeda
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寿量品について
講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)
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13 本門と迹門
法華経は二十八の品(章)からなる。このうち、前半の十四品が迹門、後半の十四品が本門と呼ばれている。
本門とは、本仏の説いた教えのこと。迹とは″影″の意味で、迹門とは本仏の影である迹仏が説いた教えのことをいう。
法華経の迹門では、釈尊は始成正覚の仏(迹仏)として法を説いている。しかし本門に入って、五百塵点劫の昔に成道した久遠実成の仏(本仏)の立場を顕した。こうした真実の境地を「本地」という。
迹門と本門の関係は、たとえて言えば、迹門は「天の月が水に映った影(水月)」であり、本門は「本体である天月」にあたる。