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日蓮大聖人・池田大作

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「師子王の心」もつ民衆の誕生  

講義「御書の世界」(下)(池田大作全集第33巻)

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7  「日々、つよる心」で勝ちきる
 斎藤 同じく「聖人御難事」に「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」と仰せです。
 池田 あまりにも有名な御文です。
 昨日より今日、今日より明日。瞬間瞬間、今が戦う時です。今、この時が、魔との闘争だからこそ、「つよる心」を忘れたら、魔が付け込んでくるのです。
 三世永遠に法に則っていく、充実と満足と勝利の信仰の道を進むか。臆病と不信から身をさいなんでいく後悔の人生となるか。
 それは、今、この瞬間瞬間の心で決まる。それが現当二世の信心です。
 森中 熱原の法難でいえば、前者の代表が三烈士の闘争であり、後者の代表が、応援の派遣で来ていながら変心して不慮の死を遂げた三位房ですね。
 池田 悪鬼入其身の平左衛門尉父子の末路も悲惨であった。「終にほろびざるは候はず」と仰せのとおりです。
 傲れる権力は必ず滅びる。しかし、魂の輝きは永遠です。その峻厳なる明暗に照らして、凡夫が仏の境涯を確立するためには、「つよる心」による前進しかありません。
 斎藤 学会は、三代会長が「師子王の心」を貫いてきてくださいました。だからこそ大難を乗り越え、乗り越えて、勝ちきってくることができたのです。
 池田 今こそ、後継の師子が陸続と立ち上がる時です。その人が仏となるのです。

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