Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

序 文  

「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)

前後
11  私たちはまた、分類のはっきりしている話題を項目ごとにまとめ、見出しを付けることによって、この対話を秩序立てようと試みた。しかし、いかなる一連の対話でも、一つの項目から次の項目へと連続する場合もあるし、ときには急に途切れる場合もあることは、当然のことであろう。私たちは、会話のやりとりに現れるそうしたまったく当然の展開を、すべて取り除こうとはしなかった。読者諸氏もまた、両者の、たがいの影響の与え合いがどう進展していったかを、知りたく思うに違いないと信じたからである。
 当初、私たちの意見交換を記録に残すことを初めて決めたとき、両者の見解がどの程度まで分かれるのか、ともに疑問に思わざるをえなかった。しかし、そうした可能性に対して、私たちは何らの抑制も修正も加えなかったし、興味深そうな話題を差し止めたり避けたりすることも、一切しなかった。実際、こうした精神に立ってのやりとりのお陰で、私たちはたがいに、いくつかの論点を切り開くことができたのである。それらを巡っての私たちの異なる観点が、真実の意見交換に見られるあの知的興奮を生み出しうることを、私たちは願っている。
 池田大作
 ブライアン・ウィルソン

1
11