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日蓮大聖人・池田大作

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如来寿量品(第十六章) 本門の心──永…  

講義「法華経の智慧」(池田大作全集第29-31巻)

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14  本因妙とは「太陽」の仏法
 池田 譬えていえば、文底の仏法は「太陽」です。本門の説法は、太陽の光を反射して輝く「月」です。
 迹門の説法は、池に映ってほのかに光っている月かもしれない。
 斉藤 日蓮大聖人が御自身の本因妙の仏法を「太陽」に譬え、釈尊の仏法を「月」に譬えられたのは、法門の上からも深い意味が考えられるわけですね。
 池田 三世の諸仏は、一仏も残らず、皆、この太陽を己心に昇らせて成仏したのです。私どもは、「月」とか「星」を見て「太陽」の光を思いめぐらすのではなく、日々、妙法を唱えて、この太陽を直ちに己心に昇らせている。
 須田 歴劫修行ではなく、この今世で、一生成仏できるということですね。
 池田 そう。ゆえに日蓮大聖人は、妙法を唱える人は「やすやすと仏になるべし」、「釈迦同等の仏にやすやすとならん事疑無きなり」、「釈尊程の仏にやすやすと成り候なり」と、繰り返し仰せなのです。
 これこそ本当の「仏教の人間化」です。
 何とすばらしい仏法であろうか。
 何とすばらしい私どもの人生だろうか。
 何とすばらしい宝を、大聖人は人類に与えてくださったことだろうか。

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