Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「3・16」50周年記念協議会  

2008.3.7 スピーチ(聖教新聞2008年下)

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18  悪事を見逃すな
 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の民政局員として、「日本国憲法」の草案の作成に携わり、「男女平等」条項の誕生に貢献したベアテ・シロタ・ゴードンさんは、アメリカのニューヨーク文化会館に来訪されるなど、SGI(創価学会インタナショナル)とも交流されている。
 ゴードンさんの言葉に、こうある。
 「『どこかおかしい、変だ』と思ったら、面倒くさがらずに自分の気持ちを声に出して表明しなくてはだめです。発言する勇気が必要なのです」(『ベアテと語る「女性の幸福」と憲法』晶文社)
 その通りだ。とくに、女性が勇気をもって発言することが大事である。
 仏法を破壊する魔性の働きは、外部よりも、内部のほうが強い。心して警戒していくのだ。
 師弟の道を乱す傲慢な輩に、麗しい創価の団結を壊されるようなことがあってはならない。
 私は、どんな細かなことも見逃さない。19歳で戸田先生と出会って以来、苦労に苦労を重ねてきた私には、人間の心の奥がわかる。苦労しなければ、大事なことは何もわからない。
 未来のために強く言っておきたい。正邪を鋭く見抜き、悪を打ち破っていくのだ。私は敵と戦った人間しか信じない。
 女性の役割は重要である。松葉ケ谷の法難の際にも、いち早く危険を知らせて大聖人をお護りした女性の門下がいたのではないかとも推察される。
 御書には、「十羅刹女の御計らいであろうか、日蓮はその難を脱れたのである」(御書1294㌻、通解)と仰せである。
 戸田先生が、婦人部・女子部を大事にされた心情が私にはよくわかる。
 私もまた、師弟の正義を護りゆく女性の存在に期待している。
19  恩を忘れるな
 古代ローマの哲人セネカは言った。
 「おお、驕慢よ、偉大な運命から生じた最も愚かな災いよ」「おまえは、思い上がれば思い上がるほど、いっそう人々に蔑まれる」(小川正廣訳「恩恵について」、『セネカ哲学全集2』所収、岩波書店)
 傲慢は、わが身を滅ぼす災いである。
 日本の新渡戸稲造博士は「恩」を知る大切さを述べている。
 「逆境時代には其受けた恩を忘れぬものであるが、順境に達し多少得意になると、以前の苦しかった記憶が段々薄らぎ、受けた恩も兎角忘れ勝ちになる」(「修養」、『新渡戸稲造全集第7巻』所収、教文館)
 「偉大なる心は常に感恩の情に満つ」(「随想録」、『新渡戸稲造全集第5巻』所収、同)
 感謝の人は成長できる。恩を忘れた時から、人間の堕落が始まる。恩を知ることが人間の道だ。
 「人間性を失った宗教は、人間がつくった最もおそまつなものである」――奴隷制度の廃止のために戦った、勇敢な米国の女性ソジャーナの言葉である。
20  第2総東京の堂々たる前進は、美しき虹のごとく、世界が見つめる「正義」と「文化」と「充実」の天地の上に輝きわたっている。
 婦人部・女子部一体の前進においても、そして未来部の育成においても、全世界の模範と光っている。
21  太陽と共に!
 世の中は変化の連続だ。曇りの日もあれば、雨の日もある。しかし、雲の向こうには、いつも太陽が輝いている。
 朝、朗々たる勤行・唱題で、わが胸中に太陽を昇らせれば、きょう一日を勝っていける。
 日蓮大聖人の「日」には、太陽の意味がある。
 太陽の光は、全人類に、平等に、燦然と降り注いでいる。地位や肩書など関係ない。
 太陽とともに生きる皆様が、不幸になるはずがない。絶対に幸せになれる。朝の太陽のごとく、強く、堂々と、すべてに勝利していけるのだ。
 創価の太陽として、世紀を照らしゆく皆さま方が、ますますご健康で、ご長寿で、晴れ晴れと、創価の希望の声、前進の声、そして勝利の声を響かせていかれることを祈りたい。
 戸田先生は言われた。
 「“強気の存在”となれ! そうでなくては、人はついてこない」
 最後に、青年部に御聖訓を贈りたい。
 「師弟相違せばなに事も成べからず
 きょうはありがとう! お元気で!

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