Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「3・16」50周年記念協議会  

2008.3.7 スピーチ(聖教新聞2008年下)

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19  恩を忘れるな
 古代ローマの哲人セネカは言った。
 「おお、驕慢よ、偉大な運命から生じた最も愚かな災いよ」「おまえは、思い上がれば思い上がるほど、いっそう人々に蔑まれる」(小川正廣訳「恩恵について」、『セネカ哲学全集2』所収、岩波書店)
 傲慢は、わが身を滅ぼす災いである。
 日本の新渡戸稲造博士は「恩」を知る大切さを述べている。
 「逆境時代には其受けた恩を忘れぬものであるが、順境に達し多少得意になると、以前の苦しかった記憶が段々薄らぎ、受けた恩も兎角忘れ勝ちになる」(「修養」、『新渡戸稲造全集第7巻』所収、教文館)
 「偉大なる心は常に感恩の情に満つ」(「随想録」、『新渡戸稲造全集第5巻』所収、同)
 感謝の人は成長できる。恩を忘れた時から、人間の堕落が始まる。恩を知ることが人間の道だ。
 「人間性を失った宗教は、人間がつくった最もおそまつなものである」――奴隷制度の廃止のために戦った、勇敢な米国の女性ソジャーナの言葉である。
20  第2総東京の堂々たる前進は、美しき虹のごとく、世界が見つめる「正義」と「文化」と「充実」の天地の上に輝きわたっている。
 婦人部・女子部一体の前進においても、そして未来部の育成においても、全世界の模範と光っている。
21  太陽と共に!
 世の中は変化の連続だ。曇りの日もあれば、雨の日もある。しかし、雲の向こうには、いつも太陽が輝いている。
 朝、朗々たる勤行・唱題で、わが胸中に太陽を昇らせれば、きょう一日を勝っていける。
 日蓮大聖人の「日」には、太陽の意味がある。
 太陽の光は、全人類に、平等に、燦然と降り注いでいる。地位や肩書など関係ない。
 太陽とともに生きる皆様が、不幸になるはずがない。絶対に幸せになれる。朝の太陽のごとく、強く、堂々と、すべてに勝利していけるのだ。
 創価の太陽として、世紀を照らしゆく皆さま方が、ますますご健康で、ご長寿で、晴れ晴れと、創価の希望の声、前進の声、そして勝利の声を響かせていかれることを祈りたい。
 戸田先生は言われた。
 「“強気の存在”となれ! そうでなくては、人はついてこない」
 最後に、青年部に御聖訓を贈りたい。
 「師弟相違せばなに事も成べからず
 きょうはありがとう! お元気で!

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